セキュリティがソン・スンホン・ファンを一喝。『ゴースト もういちど抱きしめたい』初日舞台挨拶

『ゴースト もういちど抱きしめたい』

11月13日(土)に行われた『ゴースト もういちど抱きしめたい』の初日舞台挨拶を取材した。20年前、故パトリック・スウェイジ、デミ・ムーアの主演で製作されアカデミー賞を受賞した『ゴースト ニューヨークの幻』の「アジア版」となる作品だ。プロデューサーはハリウッド版『THE JUON/呪怨』を製作した一瀬隆重。主演が『リング』の松嶋菜々子(37)と、韓国映画界のトップスター、ソン・スンホン(34)という、世界でも通じるスタッフ・キャスト陣が結集して作られたものである。すでに韓国、香港、台湾、シンガポールでの公開が決定しており、今後の海外展開にも期待がかかる。

初日舞台挨拶には、主演の松嶋菜々子、ソン・スンホンのほか、鈴木砂羽(38)、芦田愛菜(6)、樹木希林(67)、大谷太郎監督(43)が出席。初日舞台挨拶は大盛況で、前売り券は即完売した。ソン・スンホンは日本でも絶大な人気があり、来日すれば空港に数千人のファンが集まると言われるほど。韓流スターのファンの熱さといったらただものではなく、ソン・スンホンがステージに立てば、ファンはキャーキャー大騒ぎ。トーク中も「スンホン」コールは止まらない。ついには贈り物をステージに投げ込むファンもいて、ソンは笑顔で贈り物を受け取って手を振っていたが、投げた人はイベントの後でセキュリティの人に「人に当たったらどうするんですか!」ときつく注意されていた。

しかし、ソン・スンホンは本当に男前。好印象で、男から見てもかっこいいなと憧れてしまうタイプの俳優だった。「最初にオファーいただいた時、この作品に出演しない理由はありませんでした。ただ、ひとつひっかかっていたのが日本語の問題でした。どうして今まで日本語を勉強してこなかったんだろうと、とても後悔したのですが、もし、この作品に出演しなかったら、後になって後悔するだろうと思ったので、自分にとっては挑戦でしたが、出演させていただくことにしました。言葉も国籍も違う中でやっていくということが少し心配でしたが、人と人が出会って、愛の気持ちを交わすという部分では、言葉は全てではないんだと思うことができました。この映画に出演していなかったら、今頃どうなっていたのかと思えるくらい、出演できたことが嬉しいです。僕にとって一生忘れられない思い出、作品になりました」と挨拶の内容にも好感が持てた。

これだけのファンの中、樹木は「ソンさんは、言葉がなくても何度も抱いていただきました。リハーサルを結構やったので、何度も何度も抱いていただきました。役得役得。ごめんなさいね」とファンを挑発して笑いを取っていた。写真を撮るのが大好きな樹木は、現場に三脚を持参し、ソンと一緒に記念撮影をして監督を驚かせたそうだ。

松嶋は、撮影中は緊張のあまり食欲がなくなるほどだったという。「あの『ゴースト』を私ができるのかなと悩んだのですが、これも出会いですし、やらせていただこうと決心しました。私にとってこの作品が出会いだったように、皆さんにも色々な方と出会って、友情、愛情、無償の愛とたくさんの愛を育んでくださればいいな思っています」と挨拶していた。

ゴースト もういちど抱きしめたい』は、パラマウントと松竹の配給で、現在全国ロードショー中。(取材・澤田英繁)

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2010/11/16 5:39

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