成宮寛貴『エクリプス/トワイライト・サーガ』イベントで坊主頭にしたい宣言
『トワイライト』シリーズの最新作『エクリプス/トワイライト・サーガ』が公開初日から好評で、11月13日(土)、日本語ボイスキャストの上戸彩(25)、成宮寛貴(28)を迎えて、大ヒット御礼舞台挨拶が行われた。
『トワイライト』は、ステファニー・メイヤーがティーン向けに書いた小説シリーズの映画版で、現代社会で、人間とヴァンパイア(吸血鬼)、狼男の恋愛を描くラブホラー映画である。アメリカでは『ハリー・ポッター』に次ぐベストセラーとなっており、映画もこれが3作目。来年4作目、再来年5作目が公開予定という壮大なシリーズ展開を今後も見せていく。その意味でも、イギリスの『ハリポタ』、アメリカの『トワイライト』と、しばしば比較されることがあるが、日本ではいわゆる「少女漫画風」と評価されて男性客には何かと避けられがちな印象があった。いや、しかし、そこはだまされたと思ってとにかく見て欲しい。ベタベタの三角関係なのだが、男二人が激しく女一人を巡って火花を散らす様子は大人が見ても面白い。そして世界観の奥深さ。ぐいぐい引き込む手腕は見事なもので、ハマり要素は満載。一度見たらもう病み付きだ。43カ国で初登場1位は伊達ではなく、「食わず嫌い」で終わって欲しくない映画の代表格ではないかと思う。
さて、上戸と成宮は、『エクリプス』からの参加である。今最もホットな注目を浴びるクリステン・スチュワートとロバート・パティンソンの声を当てたということで、二人とも舞台挨拶中は上機嫌、ノリノリだった。上戸が先に録音し、その後で成宮が録音したそうで、「完成版で成宮くんの声を聞いて、”結婚して”というところでキュウンとなりました。自分が先にアフレコしてて良かったです。成宮くんの声を聞きながらだと恥ずかしくて演技できなかっただろうから」と上戸。いかにこの映画がべたべたした映画なのかがうかがえるコメントだった。
ロバート・パティンソンは今最もセクシーな俳優といわれているが、この声をあてた成宮は「以前から『トワイライト』のファンだったので今回声をあてられてすごく嬉しいです。僕はヴァンパイアが好きなんですよ。子供の頃バンパイアごっこをして遊んでました。ヴァンパイアの噛み方にも色々あって、首筋を噛むスタイルと、胸を噛むスタイルがあるのですが、僕は胸派でしたね」と意気揚々と語っていた。しかし永遠の若さを得ることについては「それは困りますね。好きな娘がおばあちゃんになって先に死んじゃうなんて切ないです」と言いつつも、「でも、ずっと先の未来を見られるのはいいですね。宇宙旅行にも行けるかも。サイバーヴァンパイアみたいな。でも人生にはパートナーが必要だから、ネットでヴァンパイアの娘を探します。”君、ヴァンパイアだよね?”って。これって今っぽくね?」と笑わせていた。
成宮は、この舞台挨拶で「坊主頭にしたい」とも宣言した。「僕の性格に一番あってるのが坊主なんですよ。普段髪ぼさぼさなんで、坊主頭にしたいです。だめですか?」と言えば客席のファンから「だめ!」の声。「戦争映画とかの役で、ガチでやりたいと思います。役作りとしてならいいでしょ?」と言って何とかファンを納得させていた。
『エクリプス/トワイライト・サーガ』は、角川映画の配給で現在公開中。(文・澤田英繁)
2010/11/16 6:45