釈由美子のおっぱいを巡ってケンコバが最低男の座にかけて新宿駅前で大暴走

『さらば愛しの大統領』

10月31日(日)、新宿ステーションスクエアにて、『さらば愛しの大統領』の公開前イベントが行われ、宮川大輔(38)、ケンドーコバヤシ(38)、吹石一恵(28)、釈由美子(32)、柴田大輔監督(37)、世界のナベアツ監督(41)が登場した。

イベントについて書く前に、ちょっとした裏話をひとつ。このイベントは映画のイベントとしては珍しい屋外開催のイベントだったが、不運にもイベント前に台風が接近し、開催が危ぶまれた。しかし宣伝スタッフは「台風なんてなんのこれしき。雨天決行!」と豪語し、やる気まんまんだった。もし台風が直撃したら本当にアホとしかいえない伝説的なイベントとして映画史の負の歴史に名を残したかもしれないが、スタッフの願いは叶って台風は過ぎ去り、この日は時折太陽が見える曇り空の下で行われることになった。

さて、この映画は世界のナベアツが調子にのって監督をやっちゃった映画である。お笑い芸人たちが大阪を舞台に笑いを振りまく映画ということで、すでに大阪では先行公開済み。伝説に挑戦するということで、ナベアツらは何とたった1日で映画館7箇所で12回も舞台挨拶をこなした。ナベアツは「上映後、出て行くのが怖いんですねんけど、反応もよくて。どうやら評判がよろしおますねん」と照れながらも喜びを語っていた。

ダブル主演の宮川とケンコバは舞台上でも”舌”好調。たまたま飛んで来たモンキチョウが吹石が喋っているときに彼女の肩に止まるハッピーなハプニングもあったが、宮川が「綺麗な人に止まるねん」と言えばケンコバは「この間このモンキチョウ猫の死体に止まっとったよ。ちらっとフッキーのパンツ見てったんちゃう?」と十八番のセクハラトークで盛り上げた。

ケンコバは吹石、釈が喋るたびに「寝てみたい」とせがみ、女性司会者にもちょっかいを出し、舞台上でも発情全開。前座の子供ダンサーズの踊りを見れば「あと15年たてば僕の彼女になるのかなと思って見てた」とコメントし、ファンに手を振っているかと思えば「今、おっぱい大きい娘がおったから手を振っとった」と話すなど、すっかり新宿駅前通りのお騒がせものになっていた。しかも本人は「これは映画のための役作りなんです」と言い訳する始末だ。

ケンコバは釈に「大統領になったら釈さんのおっぱいを揉みたい」と、猛烈にアタックしていたが、釈はこんなケンコバの肩を軽く平手打ちし(このささやかなボディータッチが男にはたまらない)、「いつもこんな感じなんですよ。寒かったときも”足を舐めて温めていい?”と言って、いつもセクハラするんです。ナベアツさんはこの人と違って、全然セクハラしない人なんですよ。そんなナベアツさんが私は好きです」と男の妄想をくすぐる色っぽいコメントで沸かせた。ひとりナベアツだけは顔を赤くしてにたーっとしていた。

一方、吹石はケンコバはまだ増しで最低なのは宮川だという。「私、ウサギを飼ってるんですけど、宮川さんに携帯で撮ったウサギの写真を見せたら、この人”こんなウサギどっか行ったらええねん”と言ったんですよ。最低ですよね。28年生きてきた中で一番嫌いです」と恨み節たっぷりだ。宮川は「壁を取り払いたくて、仲良くなりたくて言ったんです。そんなつもりじゃなかったんです」と必死で弁解し、ケンコバからも「小学生が好きな子にいたずらするみたいな感じですよね」とフォローしてもらっていたが、ナベアツから「こいつ、噛んでたガムをいきなり人の頬につけるようなひどい奴ですねん」ととがめられ、吹石にさらに嫌われてしまった。ナベアツは「僕が大統領になったら、宮川大輔防止法を発令します」とマニフェストを高らかに掲げると、吹石は激しく賛同していた。

映画の上映はなかったけれど、この日の芸人たちのアホトークは、映画を見ることにも勝る宣伝効果があったに違いない。普段の社会のしがらみを忘れて、思い切り笑える映画『さらば愛しの大統領』は、アスミック・エース配給で、11月6日(土)から、新宿バルト9ほか全国ロードショー。(文・澤田英繁)

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2010/11/01 3:18

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