『おにいちゃんのハナビ』高良健吾のイメージとは?
9月25日(土)、有楽町にて、『おにいちゃんのハナビ』の初日舞台挨拶が行われ、キャストの高良健吾(22)、谷村美月(20)、宮崎美子(51)、大杉漣(59)、監督の国本雅広(51)、主題歌の藤井フミヤ(48)が登壇した。
主演の高良健吾は、めきめきめきめき頭角を現して来て、今が旬の若手俳優。今年最も数多くの映画に出演した俳優の一人ではないだろうか。彼を有名にしたのは『蛇にピアス』だが、全身ピアス姿で、高良健吾イコールこのイメージを抱いている人も多い。映画以外でも、テレビゲーム『クロヒョウ 龍が如く新章』の声優挑戦や舞台劇『時計じかけのオレンジ』の出演決定など、何かとワル役が多い俳優だが、本人はとてもシャイで、舞台挨拶中もマジメすぎてあまり語らない。そこがファンにはまた愛くるしく見えるわけで、高良は「僕はこの映画では泣かせよう泣かせようとは思ってません。お客さんに悲しいでしょうと提示したつもりはなくて、ただ美月ちゃんに自分の精一杯の気持ちが伝わればいいなと思って演じました」と挨拶。ちょっぴりぎこちないやりとりにファンは癒されている様子だった。
この日の大物ゲストは藤井フミヤ。この映画の内容に感動し、この映画のために主題歌「今、君に言っておこう」を書き下ろした。藤井と高良は今ではご飯を一緒に食べにいく仲とのこと。藤井は同じ九州男児として意気投合したという。
楽曲を提供された感想を求められると、高良は「さっきも控え室で本人に話したので」「改めてここでいうのは恥ずかしい」と返答。正直すぎるというか純粋すぎるというか、この受け答えに会場は暖かい笑いに包まれていた。同じ熊本出身で母親役の宮崎はこんな高良を見て、まるで自分の子であるかのように「本当にいい子なんですよ」と目を細めていた。
『おにいちゃんのハナビ』は、白血病の妹と兄の絆を描いた感動の物語。ゴー・シネマの配給で現在全国公開中。(文・澤田英繁)
2010/10/03 23:42