『NECK ネック』相武紗季の胸キュン・エピソードとは?
8月21日(土)、池袋にて、『NECK ネック』の初日舞台挨拶が行われ、出演者の相武紗季(25)、溝端淳平(21)、栗山千明(25)、平岡祐太(25)、板東英二(70)、そして白川士監督が登壇した。
『NECK』は、男女が同じ恐怖体験をすることで、そこに恋愛感情が生まれるかどうかをテーマにしたホラー映画。相武紗季、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太の4人がお化け屋敷に訪れて一騒動を繰り広げる姿を、背筋がゾゾッと凍りつく恐怖シーンの中に甘酸っぱい青春映画の要素をブレンドして描く。箱から首だけひょっこり出した「お化け製造マシン」が出てきたり、シュールで荒唐なユーモアに溢れた新感覚の映画になっている。
舞台挨拶では、出演者4人は板東英二が来ることを知らされておらず、坂東は劇中に登場する幽霊の「ゆかりちゃん」に扮して現れ、4人を驚かせた。ずっと地下で待機していた板東は「冷房のないところで隠れて待ってて、どんだけ暑かったか。これからドームで巨人・阪神戦の解説ですよ。どうせならこの格好で始球式もしてやろうかと思います」といって笑いを誘っていた。
続いて、『NECK』が胸がキュンとなる映画であることにちなみ、登壇者全員に胸がキュンとなった夏の思い出のエピソードを聞くことになった。
相武は「家族旅行で海に行ったとき、泳いでいたら父と一緒に渦に巻き込まれて、このまま死ぬのかなと思っていたら、祖父がふんどし一丁で助けに来てくれて、そんなおじいちゃんに胸キュンしました」と驚きのエピソードを披露した。
溝端は「高1のときに、2つ上の先輩があと一勝で甲子園に出場というところで敗れてしまって泣いて抱き合っているのを見てキュンとしました」とコメント。
栗山は「私、考えてわかったことがあるんですけど、私、夏が嫌いみたいです(会場笑)。夏のことを思い出すと、虫に刺されたこととか、マイナスのことしか思い出せなくて」と映画の中のクールなイメージとは相反してほんわかした語り口調に会場も癒されていた。
平岡は「みんなとタコ焼きパーティーをしたんです。僕はみんなのためにタコ焼きにチョコを入れたんですけど、誰も食べてくれなくて、悪いから僕が寂しく一人で食べました。こんな僕に皆さん胸キュンしませんか?」と逆に客席に問いかける始末。板東から「タコ焼きにチョコを入れるなんて最低やねん。全然夏っぽくもないし」と激しく突っ込まれて、客席は大爆笑だった。
そこで、ふと栗山が「あ、思い出した。今更すみません」と挟むと、「母親と一緒にどこかに行って何かすることって小さい頃から思い出してみてもなかなかなかったのですが、今年は茅ヶ崎に行って一緒に花火を見たんです。そのときの母親が花火をみて感動している顔を忘れられなくなりました。母親ってこんなに可愛かったんだって」と胸キュン・エピソードを披露。板東も「ええ話や」と感動し、平岡は「僕がトリじゃなくて良かった」とホッとしていた。
一方、白川監督は「子供のころ、夏になるとよくお岩とかドラキュラとか、テレビで放送してて、それを見ると必ずトイレに行けなくなるんですね。怖くてキュンキュンしてました」と、なにか胸キュンの意味を履き違えたような珍回答で笑わせた。
最後に、相武はこの映画を「見た後に何か感想とか難しいことを考えるのではなくって、見ながらにして体感していただければ楽しいと思います」と紹介して舞台挨拶を締めくくっていたが、まさに『NECK』は相武が言うように、友達と遊園地のお化け屋敷に来たような感覚が「体感」できる映画になっている。
『NECK ネック』は、アスミック・エースの配給で、ただいま上映中。
2010/08/23 4:03