『シーサイドモーテル』山田孝之と玉山鉄二が熾烈なギャグバトルを披露
左上から、山崎真実、池田鉄洋、玉山鉄二、山田孝之、下写真、温水洋一、柄本時生、守屋健太郎監督、麻生久美子、成海璃子。この他に主演の生田斗真が登壇。
5月24日（月）、有楽町にて、『シーサイドモーテル』のプレミア試写会が行われ、生田斗真(25)、麻生久美子(31)、山田孝之(26)、玉山鉄二(30)、成海璃子(17)、温水洋一(45)、池田鉄洋(40)、柄本時生(20)、山崎真実(24)、守屋健太郎監督(42)が舞台挨拶を行った。
『シーサイドモーテル』は、名前がシーサイドなのに山奥にあるモーテルを舞台に11人のわけありげな男女が織りなす”グランド・ホテル形式”の群像ドラマ。
主演が生田斗真とあって、この日の試写会は物凄い競争率だったとのこと。来場者が座席数を上回ってしまうという大変な事態であった。これを見た監督も始めはがちがちに緊張していたらしいが、いざステージに立ってみると、客席の目線は中央の生田の方に向けられ、緊張がいっきにほぐれたらしく「まるで僕と温水さんは背景みたいです」と笑っていた。玉山も「こんなにお客さんが来るなんて。すごいね斗真くん」と驚いていたが、生田は首をふって共演者を立てた。
コメディ映画とあって、舞台挨拶も終始笑いの絶えない賑やかなものになった。生田は「劇中一人ベッドシーンがありまして、絡むよりも数倍難しく恥ずかしかったです。1分間くらい一人でもだえてました」と語れば会場のファンは大歓声。
麻生はそんな生田について感想を求められ、悩みながら「すごく素敵です」と語ったが、妙案の浮かばない麻生を見て生田は「無理しなくていいですよ」と言ってまた客席からは笑いが巻き起こった。いつも笑い出すと止まらない麻生はこの日も笑いのツボを押されてしまい、ずっと笑っていた。
お互いに仲良しという山田と玉山のギャグ対決は見もので、二人ともネタの応酬で一歩も譲らなかった。山田は「山田たかおです」といきなりボケから挨拶。玉山から「そこを間違えるか！」と突っ込まれていたが、玉山も自虐的に「玉木宏です」と挨拶して対抗した。山田は「僕はずっと座っているだけの役でしたが、撮影期間が短かったので痔にもならず、面白い映画になったと思います」と一歩リード。
映画の内容にちなんで、だまされたエピソードを披露することになり、山田は「言っちゃっていいでしょうか」と前置きしてから「僕は自分の事務所のスターダストにだまされました。15歳のときに鹿児島から上京して、目黒と目白の違いもわからなかった僕に苛酷な仕事をやらせて、気がつけばもう10年・・・グス（涙を拭う仕草）、すいません」と小芝居を見せ、勝負あったかに見えたが、玉山は「先輩にだまされまして、”強いて例えるなら”の”しい”はアルファベットの”C”だと教えられ、それをずっと信じてました」と恥じも外聞も捨てた仰天エピソードで一発逆転。会場は大爆笑だった。
本作は若手のイケメンたちが次々と登場する豪華な作品だが、中にはそうでもない？おじさんたちも登場する。池田は「大きな顔で写っているので不快な方は目を瞑っていただければと思います。他の人はかっこいいのに、2Dなのに3Dにみえる濃い集団がいますので」と”舌”好調。山崎は池田と共演すると聞いて、池田が女なら誰にでも「結婚して」ということを前もって知らされていたが、実際仕事をしてみたらすごく紳士的で、「噂にだまされた」とコメントしていたが、池田はそれを否定。「僕はあれでも山崎さんを口説いていたんですよ。気付かなかった？ 今からでも遅くないから結婚してください」とステージ上でまさかのプロポーズ。山崎はこれに「じゃあ、ぜひ」と答え、池田は「そこで受けちゃだめでしょ！ふふふ」と苦笑いしていた。
一方、温水は、泣く子も笑う自慢の毛ネタで参戦。「役作りのために毛をぬきまして」と言い訳して会場を和ませた。「二十歳の頃に友達に育毛材をもらったのですが、これが全然きかなくて、育毛材にだまされまいた」と語る様はまさに癒し系？
柄本は、一人だけラフな格好で登場。ちょっと緊張している様子で何も言うことが思いつかなかったが、その格好を見た玉山から「お前はバイト帰りか」とつっこまれ、「こういう服しか持ってないんです。でもバイトもやってます。兄ちゃんと一緒に下北沢でバイトしてるんでよろしくお願いします」と居酒屋の宣伝をしていた。
『シーサイドモーテル』は、アスミック・エースの配給で、6月5日（土）、新宿ピカデリー他全国ロードショー。（文・澤田英繁）
2010/05/30 22:39
