『戦闘少女』杉本有美の敬礼ポーズに胸キュン
5月22日(土)、池袋にて、『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』の初日舞台挨拶が行われ、主演の杉本有美(21)、高山侑子(17)、森田涼花(17)、監督の井口昇(40)、坂口拓が登壇した。
『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』は、世界を沸騰させる”最凶”の3監督が3人の美少女を主演に撮ったアクション映画。オムニバスでもないのに、3人共同監督とはかなり珍しいケース。変態チックなセンスが光る井口昇がドラマパートを、グロテスクな特殊造型に定評がある西村喜廣が特撮パート、日本の格闘映画を支えて来た坂口拓が戦闘パートと、それぞれ得意分野を担当するという形で、日本映画史上最もヤバい美少女映画(15歳以上がご覧になれます)が完成した。杉本が「一度見たら忘れない個性的な顔」といった3人である。海外に熱狂的なファンがいる3監督が組んだ作品とあって、海外オファーも殺到し、すでに海外配給も決定しているという。
美少女3人が「最初見た時怖かった」と声をそろえていうほどコワモテの坂口監督は、同作では監督に徹するために出演は断っていたが、どうしてもというので坂口は「女装なら出てもいい」と無理な要求をしたところ、本当に女装で出ることになってしまった。坂口の女装ぶりは、見た目がまるでマイケル・ジャクソンだったということで、井口は「これはそれだ!」みたいに英語にすると「THIS IS IT!」になるセリフを何度も言わせたといい、このエピソードに客席のファンも大笑いしていた。
特撮物に出て来るヒロインは可愛い子が多いとはよくいうけど、この日の舞台挨拶を見れば納得。主演の3人は、いずれも東映の特撮映画の出演経験があり、本人たちも慣れたもの。スーツアクターは使わずに本人たちが体当たりで演じているが、ちょっと気持ち悪い特殊メイクも楽しんでやっていたようだ。ステージ上でもわきあいあいとした雰囲気で語り合っていて好印象。終始笑いが絶えず、まるでお祭りのような楽しい舞台挨拶になった。
こういう映画を作れる井口監督。やっぱり趣味がちょっと一般人とずれているところがあって、美少女が敬礼している仕草に萌えてしまうらしい。森田の敬礼が見たくて敬礼のシーンを入れ、自らの妄想を映像化。井口監督が「男はみんな敬礼が好きだよね」といえばコアなファンたちが激しく同調。特に高山の敬礼は絶品とのことで、客席から「見たい!3人とも見たいからやって!」と猛烈なリクエストがあったので、高山がお手本を見せて3人で敬礼すると、杉本が写っているグラビア雑誌を掲げて最前列で応援していた男性ファンたちも大興奮。メジャー系の舞台挨拶では有りえない異様な盛り上がりを見せた。言われてみれば何だか妙にこの仕草が可愛くて、さすがは井口監督と思わせたが、そもそもモデルがいいので、実際何をやらせても可愛かったりする。言わばキャスティングの時点で勝っているようなもの。戦隊物で慣らした美少女たちの命懸けの戦闘シーンをぜひ劇場でご堪能あれ。
『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』は東映ビデオの配給で、シアターN渋谷、池袋シネマ・ロサ他全国順次公開中。(文・澤田英繁)
2010/05/24 1:23