『パーマネント野ばら』菅野美穂8年ぶりの主演ということで注目度高し
5月22日(土)、新宿にて、『パーマネント野ばら』の初日舞台挨拶が行われ、菅野美穂(32)、小池栄子(29)、池脇千鶴(28)、畠山紬(はたけやまつむぎ・6)、夏木マリ(58)、宇崎竜童(64)、江口洋介(42)、吉田大八監督(46)が登壇した。
『パーマネント野ばら』は、西原理恵子が原作。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の吉田大八監督が映画化した。吉田監督は、「原作のキャラクターが強烈なので、映画では原作に勝つくらいのキャラクターが集まってくれないといけなかった。これだけ集まったのは奇跡のようなもの。今こうして横に立っているだけでも圧倒されるキャストが集まりました」と話した。吉田監督は女優の魅力を引き出すことにかけては定評がある。
菅野美穂。8年ぶりの主演作である。前回の完成披露の記事もお陰様で高いアクセス数を記録。菅野美穂のネームバリューの高さがうかがえた。この日はちょうど映画初日公開ラッシュで、東京のあちこちで初日舞台挨拶が重なっていたのだが、筆者は本作の取材の一番乗りを目指してイベント開始1時間前に現地に着いたのに、すでにマスコミは20社以上集まっていて、菅野美穂の注目度の高さに圧倒された。初日レースのメディア注目度で言えば圧勝だったのではないか? しかし取材してみて、本当に菅野美穂の印象が良かったこと。見た目も華奢で可愛いが、客席からの声援のひとつひとつに「ありがとうございます」と笑顔でこたえ、司会者が質問しているときも「はい」と何度も相づちを打って、なんて気が利く人だろうと、取材している短い時間に内面の性格の良さが伝わってくる印象である。
パンチパーマでパーマネント野ばらを切り盛りする主の役を演じた夏木マリも前々から菅野美穂の大ファンだったという。夏木は「菅野さんは普段から主人公が入っている感じがして、天才だと思いました」と菅野をべた褒め。菅野は「そんな、もったいないです。夏木さんは優しい先輩で、ありがとうございます!」と恐縮していた。夏木は「パーマネント野ばらはみんなのガールズトーク、おばちゃまたちの社交場です。西原さんのユーモアのある下ネタが面白い」と作品をPRしており、菅野らがどのように演じているか、これは見ものである。
原作者が女性ということで、女性視点から見ると、江口洋介はまさに理想の男性像。本当に魅力的に映っているらしく、デートシーンでは胸がドキドキすること必至とのことだ。江口は「色々と照れくさいことをやっています」とコメント。菅野は「江口さんのお芝居にすごくひっぱっていただいて、ありがとうございました。江口さんは本当に素敵な方で、栄子ちゃんと江口さんかっこいいよねと言ってたら上から水が降ってきて、罰が当たったりしたんですけど(笑)」と話し、会場を沸かせた。降ってきた水がいったい何だったのかは本人たちにはわからずじまいだ。
見ると優しい気持ちになれる映画『パーマネント野ばら』は、ショウゲートの配給で、新宿ピカデリー、シネセゾン渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋他全国ロードショー中。(取材・澤田英繁)
2010/05/24 3:07