長澤奈央がアメリカの映画祭で主演女優賞を獲得『ホテルチェルシー』公開

ホテルチェルシー

5月8日(土)、渋谷にて、『ホテルチェルシー』の初日舞台挨拶が行われ、出演者の長澤奈央(26)、アンソニー・ローレン、ヒロ・マスダ、鈴木砂羽(37)が登壇した。

『ホテルチェルシー』は、全編ニューヨークの有名なホテルで撮影されたホラータッチのミステリー映画。メキシコ人が監督しており、長澤は劇中英語のセリフに挑戦している。

これまで数多くのインデペンデント系の映画祭で高く評価されてきた本作。長澤はこの演技が評価されてアメリカのマートルビーチ国際映画祭で主演女優賞を受賞した。完成から1年。この日、めでたく初日を迎えたことで、この場を借りて長澤に主演女優賞のトロフィーが手渡されることになった。

長澤は「最初、受賞したと話を聞いたとき、私は正直、事務所の人にはめられてるんじゃないかと思いました。海外の賞なので全然実感がなかったのですが、でもこうしてトロフィーを受け取ると本当なんだなって思って胸がいっぱいです」とコメント。「10周年という年にこんなに素晴らしい作品に出会えて、また役者としての新しいステージのスタートラインに立てたような気がしています」と決意も新たにしていた。

鈴木は、この日登壇する予定ではなかったが、急きょ応援に駆けつけ、「私にとっては、初めてアメリカで撮影だったので、出演が決まったとき、やった!ニューヨークだ!とウキウキしていたのですが、3泊5日の撮影で、時差ボケも関係なく、怒濤のようにスケジュールが入っていて、観光どころじゃなかったです。気がついたら大阪にいて、あれ?私ニューヨークに行ってたのに?と思って・・・。でも作品を見てみたら、私もそれなりにちゃんとやってたようですね。共演のダニエルが私のことを親しみを込めてオー!サワ!と呼んでくれて、すごくイケメンで思い出に残ってます」と語り、場内の笑いを誘っていた。

ハリウッド映画に主演した経験もあるヒロは、長澤の夫役で出演。本作を企画したプロデューサーでもある。ヒロは「インデペンデント映画は厳しい状況ですが、すべての支えは劇場に来てくれた皆さんのお陰です」と挨拶。撮影から1年4ヶ月。ようやくこうして初日を迎えられて感無量の様子だった。

刑事役を演じたアンソニーは、6日に来日。ヒロと一緒に東京観光を楽しんだ。アンソニーはもともとは長澤の相手役のオーディションを受けたというが、ヒロはアンソニーを一目見て「この映画の最初と最後のシーンにはアンソニーの顔が必要だ」と刑事役で即決したという。アンソニーは「最初から最後まですべての瞬間が素晴らしかった。このキャストメンバーになれたことを誇りに思う」とコメント。彼はこの映画の成功もあって、その後、長編映画2本に出演し、テレビドラマの出演も決定。その落ち着いた物腰は、まさにスターのオーラを放っていた。

なお、本作をレイトショー上映中の渋谷シアターTSUTAYAでは、5月12日(水)21:00から、ヒロ・マスダによるトークショー、5月14日(金)20:30から、長澤奈央によるトークショーを予定している。(文・澤田英繁)

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2010/05/10 0:52

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