長塚京三はクラシック映画がお好き
3月10日(水)、新宿にて、ザ・シネマが主催する長塚京三(64)のトークショー付き試写会が行われた。
長塚京三は、ザ・シネマの番組「シネマの中へ-長塚京三 映画の話-」(毎週土曜あさ10:00)で、毎週映画史に残るクラシック作品の見どころを紹介するナビゲーター役を務めている。今回は番組の視聴者を招いて、たっぷりと生トークを披露することになった。
イベントの前に長塚が解説する『アラベスク』の紹介映像が上映されていたが、どうしても『シャレード』の陰に隠れがちであまり人から語られることのなかったこの名作を、映画通も納得できる切り口で解説しており、なかなか見応えがあった。
もともと長塚は大の映画ファンで、俳優になる以前は、時間さえあれば映画ばかりを見ていたという。ハリウッド映画には相当にのめり込んだらしく、トークショーではリチャード・ウィドマークやジェームズ・スチュワートの魅力についても語ってくれた。一番好きな映画は『暴力脱獄』。「たとえどんなことがあろうとも脱獄する男の話。ポール・ニューマンは私の演技の先生です」と話していた。長塚は大好きな映画人の多くがすでに故人となったことを残念に思っていた。
このトークショーは『マイレージ、マイライフ』の試写会とセットになっていたが、長塚は「純粋に映画を楽しんでもらいたいので、これから映画を見る人には何も話しません」ということで作品については一切言及しなかった。試写会のトークショーで上映する作品について何も話さないトークショーというのが過去にあっただろうか。「皮肉なことに、役者になってからあまり映画を見なくなったんです。役者になると、映画を見ていても”自分だったらこうするのに”と、つい別の見方をしてしまう。今も純粋な気持ちで映画を見られる皆さんが羨ましいです」と言っているように、長塚の深い映画愛があってこそである。
「ザ・シネマ」は、ハリウッド作品を中心に、本編途中CM無しで24時間映画を放送する洋画専門CSチャンネル。全国のケーブルテレビ局、スカパー!(706ch)、スカパー!e2(228ch)、ブロードバンドTVで視聴できる。
2010/03/15 2:35