俳優・渡部篤郎の第1回監督作『コトバのない冬』公開

コトバのない冬

2月20日(土)、渋谷にて、『コトバのない冬』の初日舞台挨拶が行われ、渡部篤郎(41)、鈴木一真(41)、北見敏之(58)、渡辺えり(54)が登壇した。

『コトバのない冬』は渡部篤郎初の第1回長編監督作品。高岡早紀が主演。渡部も出演した。第21回東京国際映画祭ではコンペティション部門に出品。公開が待たれていた作品だった。

イベントにマスコミが集まる基準というものがあって、それはズバリ「綺麗系の女優が出席するかどうか」。この日は、高岡早紀が舞台公演のため欠席、さらに広田レオナが高熱のため突然欠席することになり、綺麗系が一人もいなくなる厳しい状況になってしまった。

そのピンチを救ってくれたのは渡辺えりだった。渡辺は開口一番から「私、高岡早紀って言って出てきて笑わそうと思ってたの」と大ハッスル。「監督はクリント・イーストウッド・タイプ。すべてアクションの一言で演じるんですけど、いつも一回でOKなんです。撮影はセリフを覚えなくていいので、楽しい思い出しかないです。それでとにかく、あっ、誰も内容まだ知らないんでしたね。あーん!もう!(会場笑) 昨日毎日新聞の夕刊に映画評が書いてあって、『シベールの日曜日』に対するオマージュを感じるって書いてあったんですけど、それは私のアドリブですから!それが重要な鍵になってますから! だけど吹雪の中、あっ、これも言っちゃいけないんだ(会場笑)。あ、もっといっぱいあるんですけど、私だけ喋っててもなんですから(会場笑)」と、彼女のペースで舞台挨拶は進行していった。

鈴木は「渡部さんとは同い年なのですが、お父さんのような存在でした」とコメントし、北見は本作を「処女作というのはその人の資質が一番無意識に出ると言われますが、これもその通りで、意外かもしれませんが、渡部さんの奥深い優しさが物凄く画面に出ていると思う」と評価した。渡部は「何気ない映画ですが、家族だったり風景だったり、普段気づかないことに気づいてもらえれば」と挨拶していた。

コトバのない冬』は、2月20日よりユーロスペース他全国順次ロードショー。

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2010/02/22 7:39

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