歌手・布施明の朗読を映画化『手のひらの幸せ』公開

手のひらの幸せ

1月23日(土)、有楽町にて、『手のひらの幸せ』の初日舞台挨拶が行われ、出演者の浅利陽介(22)、河合龍之介(26)、村田雄浩(49)、生稲晃子(41)、永島敏行(53)、子役の小川光樹(11)、西須隼太(8)、監督の加藤雄大(67)、原作の布施明(62)が登壇した。

布施は、この原作誕生のいきさつについて、5年前、歌手生活40周年ツアーの際、歌だけではきついだろうと思って、なんとか楽にする方法はないかと考えて途中に朗読を入れてみたのが最初のきっかけだったという。「実際は朗読の方が大変で、歌だけの方がずっと楽だったんです」とエピソードを語っていた。

登場人物のひとりひとりの名前にもそれぞれちゃんと所縁があるとのことで、例えば龍二の龍は身内が尊敬していた坂本龍馬の龍だったり、名前にも深い思いが込められているという。出演者たちも自分の役名の由来をこのとき初めて本人から聞かされて驚いていた。

初めての主演作となった浅利陽介は、「昭和30年代・40年代の話なんで、僕には全然知らない時代なんで、どういう話かなと思っていました。親に聞いて想像を膨らまして演じました。自分で言うのも何ですが、僕のフルートのシーン、すごかったでしょ? がんばったんですよ」と終始ご機嫌だった。

養母役の生稲晃子は、「本当に生んだ母親になったつもりで演じました。誰か参考になる人はいないかと思ってそれは私の母だと思いました。私の母は他界していたので子供の頃を思い出して演じました。今のお母さんは割と優雅にいらっしゃいますが、昔のお母さんはいつも動いてるんですね。ただ立っているときもエプロンで手を拭いていたり。つたない演技力ですが、いつも動いているお母さんを演じようと思って演じました。いかがだったでしょうか」と問い掛け、客席から歓声を浴びていた。

『手のひらの幸せ』は、ゴー・シネマの配給で、有楽町スバル座ほかにて順次公開中。

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2010/01/25 2:43

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