東京ゲームショウ2009レポート

東京ゲームショウ2009

東京ゲームショウ2009が、幕張メッセにて9月24日から27日にかけて開催された。

今年の東京ゲームショウのテーマは「GAMEは、元気です。」である。この不況の中でも、ゲーム業界の進歩は目覚ましく、活気に溢れており、世の中をゲームで明るくしていきたいという思いが込められているという。日本のゲーム文化は世界ナンバー1とあって、海外からの注目も高く、海外パビリオンには台湾、北京、オランダ、カナダからPC向けゲームの出品もあり、外国からのマスコミ取材も多く見られた。

出品されたゲームのうちの23%は携帯電話向け、17%はPC向けのゲームだが、とはいえそれはデータ上の割合の話。ブースのスペースの大きさでいえば、PS3、Xbox360、Wii、DS、PSPの5機種がほぼ会場の大部分を占めており、やはり家庭用ゲーム機中心のイベントだったと断言できる。

出展社数はビジネスソリューションコーナー、ゲームスクールコーナー、モバイル&PCコーナーも含めて180社。しかし何と言っても東京ゲームショウの目玉は一般展示コーナーに設置された大型ブースの11社に集約されているといえるだろう。シネマガではこの大手11社を中心にレポートをまとめた。

カプコン
(1)カプコン
一番大きいブースというわけではないけれど、最も大きく見えた。パビリオンの多さでもトップ。「LOST PLANET2」、「大神 〜小さき太陽〜」、「バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ」などを、そのゲームのコンセプトにマッチした装飾で展示してあった。

コーエーとテクモ
(2)コーエーテクモホールディングス
コーエーとテクモ、全くカラーの違う会社が経営統合してからの出展は初。コンシューマー向けだけでなく、PC向け、携帯電話向けも充実。コーエーの人気タイトル「真・三國無双」がらみの作品など23作品が展示されていた。

KONAMI
(3)KONAMI
「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER(メタルギア・ソリッド ピースウォーカー)」、「ときめきメモリアル4」、「SILENT HILL -SHATTERED MEMORIES-(サイレントヒル シャッタードメモリーズ)」、「NINETY-NINE NIGHTSII(ナインティナイン ナイツII)」など人気シリーズを展示。ステージイベントには物凄い人だかりができていた。子会社のハドソンは今年は不参加だった。

スクウェア・エニックス
(4)スクウェア・エニックス
「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」、「FINAL FANTASY XIII」、「ドラゴンクエストVI」、「ニーア ゲシュタルト」など注目作がズラリ。出展したゲームの本数で言えば断トツ。とはいえそのうち3分の1は携帯電話向けのゲームで、iPhone専用ゲームなども目立った。子会社のタイトーは「ダライアスバースト」などを同じブースに出展していた。

セガ
(5)セガ
声優などを招いてのステージイベントの数、その華やかさでいえばゲームショウでは毎年トップ。まさにゲームショウの花形といえるブランド。今年も沢山のステージイベントで盛り上げてくれた。ブースには「BAYONETTA(ベヨネッタ)」、「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」、「龍が如く4 伝説を継ぐもの」などを展示。中でもオリジナルRPG「End of Eternity(エンド オブ エタニティ)」は海浜幕張駅から巨大広告が掲げられるなど、かなり気合いの入れ方が違っていた。

SCE
(6)ソニー・コンピュータエンタテインメント
イベント会場の真ん中に堂々とブースを構え、他とは違った雰囲気を醸し出していたソニー。ライバルの任天堂が今年も出展していないこともあって堂々としたもの。世界最高レベルのクオリティと言われる「グランツーリスモ5」と「God of War 3」が目玉タイトル。

docomo
(7)NTTドコモ
まだまだ携帯電話向けゲームは認知度が低いが、携帯電話会社のブースがこうして他の大手ゲームメーカーと軒を連ねるのは大したもの。人気作品25タイトルの試遊台が置かれていた。

バンダイナムコゲームス
(8)バンダイナムコゲームス
「鉄拳6」から「ガンダム」まで、バンダイレーベル、ナムコレーベル、バンプレストの人気作を出展。グループ会社のディースリー・パブリッシャーからも「ATOM」などが出展されていた。

マイクロソフト
(9)マイクロソフト
毎年ブース設備のかっこよさ、コンパニオンの美しさでは他に追随を許さないものがあるマイクロソフトだが、今年も白を基調とした素晴らしいブースになっていた。「Forza Motorsport 3(フォルツァ モータースポーツ3)」、「Halo」シリーズなどを出展。据え置き型ゲーム機としての出展作品本数では、Xbox360はWii、PS3の数値を大きく上回っており、大健闘だったと言える。

ユービーアイソフト
(10)ユービーアイソフト
フランスに本社を置くユービーアイソフトは、「アサシン クリード II」、「スプリンターセル コンヴィクション」、「アバター THE GAME」など出展数は少なかったが、映画さながらのグラフィックで、他の大手ゲームメーカーの大きなブースに挟まれながらも、かなり頑張っていた。

レベルファイブ
(11)レベルファイブ
出展した10作品はすべて携帯ゲームだが、スケールの大きなブースで集客し、ある意味、今年最も気を吐いていたブランドだったかもしれない。「レイトン教授と魔神の笛」、「二ノ国」など話題作が目白押しで、レベルファイブというブランド力の強さを再確認させられた。

他に、中型ブースにはアクワイアやアメリカのAlienwareなどが、小型ブースにはキュー・ゲームスやスペインのABYLIGHTなどが出展。イベントにあわせて、日本ゲーム大賞が発表され、「マリオカートWii」(任天堂)と「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」(KONAMI)の2本が大賞に輝いた。『テレビゲームのちょっといいおはなし』の冊子は今年も配付され人気を集めた。(レポート:澤田英繁)

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2009/09/27 23:07

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