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ハリウッドスター工藤夕貴が『リミッツ・オブ・コントロール』初日舞台挨拶に登場

工藤夕貴

9月19日(土)、渋谷にて、『リミッツ・オブ・コントロール』の初日舞台挨拶が行われ、工藤夕貴(38)が登壇した。

工藤は代表作の多くが外国映画というまさに日本を代表する国際女優だが、今回はジム・ジャームッシュの映画に20年ぶりの出演ということもあって、かなり緊張したという。

工藤は「本当にジム・ジャームッシュ監督が大好きで、後ろの通行人の役でもいいからまた何か出たいと思っていました。今回新作の映画が進行している話は聞いていたのですが、私にも出ないかという話が来て、てっきりオーディションの話かと思ったら、私さえOKすれば出られるという話だったので、すぐにOKして急遽スペインに飛びました。でも最初にセリフを紙で渡されたとき、単語の多さに圧倒されました。2ページ私がずっと喋りっぱなしで、口を回すのが大変な単語が多くて。英語がわかるジム・ジャームッシュ監督の前で英語で演技することに本当に緊張しました」とコメント。

MCから20年前よりも緊張したのかと質問があると、「20年前よりもずっと緊張しました。20年前は私も若かったのでなめてかかっていたし、日本語だったから間違ってもいいやぐらいに思っていました。今回はセリフは全部英語でしたし、向こうではリハーサルもなくいきなり本番なんですが、本当に緊張して、コップに水を注ぐシーンで、一番最初のテイクで手が震えてグラスがカチカチ鳴って、こんなに私ってプレッシャーに弱かったんだと思ったくらいです」と話していた。

ジム・ジャームッシュ監督については、「繊細というか、演出方法を含めて、洋服もサングラスも髪型も化粧もすごく細かく決める人です。私の衣装も最初は全身銀のスーツとか、アルマーニとか色々なブランドの衣装が用意してあったのですが、全部却下されて、私のコードネームの"分子"を表現したポルカドットの衣装を全部特注で私の体に合せて作り直しました」とコメント。「日本では育ちづらい作風ですが、ジム・ジャームッシュの映画の良さは感性が研ぎ澄まされて、自分がおしゃれな人間になった感覚になると思います」と付け加えた。

スパンコールのついた赤いドレス姿は、まさにハリウッドの一流映画スターといった輝きを放っていた。普通有名人というのは舞台に立っているとき以外はずっと裏側にいるものだが、工藤さんは舞台挨拶が始まる前からもうすでにステージの下でじっと待機していたし、舞台挨拶が終わってからも表のロビーに出て来て、カメラマンたちに気さくに挨拶していたのが印象深かった。座ってカメラを仕舞っていた僕にも、ちゃんと目を見て「ありがとうございました」と言ってくれて、国際スターなのに親近感があって嬉しくなった。外国の巨匠たちが彼女を放っとかないのがよくわかる。工藤さんには今後も洋画を中心にどんどん活躍してもらって、世界的な大女優になって欲しいものである。(澤田英繁)

『リミッツ・オブ・コントロール』は、ピックスの配給で、シネマライズほか全国上映中。

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2009/09/21 0:37

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