小林聡美、もたいまさこ再び共演『プール』

プール

9月12日(土)、銀座にて、『プール』の初日舞台挨拶が行われ、小林聡美(44)、加瀬亮(34)、伽奈(25)、もたいまさこ(56)、大森美香監督(37)が登壇した。

この映画ではこの4人の役者たちの息の合った演技がひとつの見どころになっているが、舞台挨拶でもこの息はぴったりだった。4人とも最初に言った言葉は「皆さん今日はお足下の悪い中お越しいただいて本当にありがとうございます」。意識したわけじゃないけれど、やや緊張していたのか加瀬以下皆オウムみたいに同調していた。

しかし、その中で小林だけは終始マイペース。司会者が「上映前の挨拶なのでネタバレにならない程度で自分の役について教えていただけますか」といっても、小林は「別に隠すことなんて何もないんで。私の役はチラシに書いてある通りの役です」と返し、場内の笑いを誘った。

もたいは最初の挨拶から「けちぢつ」「けちじつ」と何度も舌を噛んでいたが、もたいが困って小林にマイクを差し出すと、小林がすかさず「結実」とフォロー。なぜか共演作が多い小林・もたいは現実でもこの通り相性は抜群である。

本作は全編タイのチェンマイをオールロケしているが、加瀬は現場の雰囲気について「どこにいっても、ほとんど場所が変わらなかったです。撮影はゆっくり進んでいて、普通なら撮影している最中に次の現場にスタッフが先に移動してたりするのですが、この映画ではワンシーンワンシーン、スタッフ全員が撮影を見ていました」と語った。

モデルの伽奈は本作で映画初出演となる。小林、もたい、加瀬の3人は『めがね』の共演もあって、すっかりお馴染みの顔という感じだったが、そこに映画のことを何も知らない伽奈が加わるということで、最初は心配して気を遣っていたそうだが、小林は「心細いだろうと思っていたら、伽奈さんは精神的に自立していて、むしろ構う方がわずらわしいよというくらいでした」と振り返り、場内は大爆笑だった。

映画では伽奈演じる娘がチェンマイで仲間たちと、だんだんその空気に馴染んでいく様が描かれているが、伽奈の女優としての立場が、そのまま映画の中に生かされる結果となり、大森監督も「伽奈さんが、すごく新鮮な風を吹かせてくださった」と満足顔だった。

大森監督はこの映画の見どころについて、「セリフが少なくてシンプル。その分、風の音とか人の気持ちを感じながら見ていただけたらと思います。皆さん自体がチェンマイに遊びに来たようなゆったりした気持ちで見て頂けたら嬉しいです」とコメント。最後にしっかりとまとめていた。

『プール』は、スールキートスの配給で、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリー他にて全国公開中。

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2009/09/14 3:18

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