『九月に降る風』斎藤工が台湾映画出演に意欲?

『九月に降る風』初日舞台挨拶より

8月29日(土)、渋谷にて、『九月に降る風』の公開記念舞台挨拶が行われ、日本版予告編のナレーションを担当した斎藤工(28)と、映画のヒロイン役ジェニファー・チュウ(23)が登壇した。

『九月に降る風』は、9人の高校生たちの愛と友情、甘く切ないうつろいをみずみずしい映像美と共に描きだした台湾映画。「この10年間の台湾映画のベスト」との声もあり、東京国際映画祭でも話題になった作品が、ついにこの日公開となった。

斎藤は「もともとホウ・シャオシエンだったり、台湾の作品にとても魅力を感じていました。外国映画ですけど、懐かしくて、自分の青春時代を思いだしました。素敵な作品で、逆に日本にはこういう映画がないんじゃないかと思います」と映画を紹介。トム・リン監督(33)とも先月に対面しており、「もっと大御所の方と思っていたのですが、お若い監督で、部屋の一番奥で堂々と座ってエスプレッソを飲んでるような人かと思ったら、コーラを飲んでいて、本当に同年代の方と話しているくらいリラックスしている人でした」と監督の印象について話していた。また、「台湾映画、日本映画の現状について話していて、いつか一緒に仕事をしたいねと前向きな話をしていたので、ぜひトム・リン監督の作品に出ることになったら、よろしくお願いします」とちょっとした野望ものぞかせた。

ジェニファー・チュウは本作で女優デビューを飾ったが、それ以前にもモデルとしてミュージックビデオやCMなどで引っ張りだこだった台湾芸能界のスターである。ジェニファーは「屋上のシーンに注目してください。私は後ろ姿しか映りませんが、そのとき、撮影中のことを色々考えていて、思いが込み上げて泣いていたのです」と撮影時のエピソードについて語っていた。

斎藤の誕生日が8月22日、ジェニファーの誕生日が8月17日ということで、誕生日が近いことを振られると、斎藤は「僕は22です。22歳じゃなくて22日生まれってことですよ。今は28です。あ、今日は29でしたね。数字って面白いですね」と笑いを誘った。さらにジェニファーが「私は17です」と言うと斎藤は「17歳ですか」と返し、会場は大爆笑だった。

斎藤はこの映画に予告編のナレーションという形で参加したが、「色々な関わり方があるということ、これも自分がやりたかったことのひとつだなと思いました。アジアで生まれたいいものを、単純に目で見て体感してもらうきっかけになれたら」と話していた。

なお、この舞台挨拶と同時刻に別の場所で自身も出演する『20世紀少年<最終章>』、福士誠治らが登壇する『女の子ものがたり』の舞台挨拶が行われていたが、斎藤はマイペースに舞台挨拶を終え、ホワイエで報道陣たちと談話するなど、くつろいだ様子を見せた。

『九月に降る風』は、8月29日(土)より、グアパ・グアポとアジア・リパブリック・エンターテインメントの配給で、ユーロスペース、シネマート新宿他にて全国順次公開中。

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2009/08/31 0:45

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