地井武男も声優として参加『東映アニメまつり』

地井武男『きかんしゃ やえもん』アフレコ風景

子供の頃、『東映まんがまつり』にお世話になったという人は結構いると思う。毎年様々なアニメをセットにして上映していた。僕も子供の頃お世話になった。東映という社名もこれで覚えた。ウチの親はこういう映画には絶対連れて行ってくれなかったので、なんだかなあ、たしか僕の記憶では、毎年友達の家族に連れて行ってもらったような気がする。今思えば、恐らく僕が一番最初に映画館で見たのは『東映まんがまつり』だった。僕が子供の頃は『ゲゲゲの鬼太郎』だったけど、子供にとってそれはまさに文字通りお祭りだった。

途中から『東映アニメフェア』という風にネーミングが変わったが、7年前に終了した。今年、このシリーズが7年ぶりに復活。あらたに『とびだす!3D東映アニメまつり』という名で再出発する。東映が挑戦するのは、3DCGアニメである。

いや、驚きである。まさか3Dで攻めて来るとは思わなかった。東映のアニメはジャンプ系のヒット作など、昔から傑作が多いけれど、それまではどれもセル画だったので、これは3DCGというのはかなりチャレンジャーなことだと思う。僕個人としては2Dのまま頑張って欲しかったという希望もあったけど、あえてフル3DCGの世界に挑戦するのも、活動屋の心意気という奴だろう。

今年は4本立て。4世代に親しまれた『ゲゲゲの鬼太郎』もついに3Dとなって返って来る。一番の目玉は新作『きかんしゃ やえもん』。131万部を売った原作絵本「やえもん」はかつて東映がデコトラですでにアニメ化していたそうだが、今回は3DCG、機関車で映像化となった。

このやえもんの声を担当することになったのが、地井武男(67)である。8月20日、都内スタジオにて、地井は公開アフレコ取材に応じた。長い芸歴で、初のアニメーションの吹き替えとなる。記者たちからインタビューを受け、「僕は顔がいいだけの俳優なのに、どうして声の役をやることになったのかな」とはにかんだ。アフレコ中は身振り手振りもまじえて演技をし「機関車の力強さが出れば」と語った。(文・写真:澤田英繁)

『とびだす!3D東映アニメまつり』は10月3日(土)に全国ロードショーする。

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2009/08/24 6:32

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