阿部サダヲが背伸び『ぼくとママの黄色い自転車』初日舞台挨拶

『ぼくとママの黄色い自転車』初日舞台挨拶より

8月22日(土)、新宿バルト9にて、『ぼくとママの黄色い自転車』の初日舞台挨拶が行われ、出演の武井証(11)、阿部サダヲ(39)、鈴木京香(41)、原作の新堂冬樹(43)、監督の河野圭太(52)が登壇した。

『ぼくとママの黄色い自転車』は、小学三年生の少年が、お母さんに会いたい一心で、横浜から小豆島へ自転車で旅をし、成長していく物語。

舞台挨拶では、ゲストが現れるや、真っ黒に日焼けした新堂に注目が集まった。阿部は開口一番「僕はあまり日焼けしないので、今日はびっくりしています」とコメントして観客を笑わせ、鈴木も「夏真っ盛りですね。私ももうちょっと日焼けしたかったです」とコメントしていた。

一方、新堂は「こんな私が舞台挨拶に出ていいものかと思いました」と恐縮しつつも「原作が映像になるとき、色々心配になりますが、正直自分の作品より感動できました。2度見て、2度とも号泣しました。武井証君、鈴木京香さんの視覚に入る演技は、私からすると活字を超えるものでした」と手放しで讃えていた。

河野監督は「とにかく証君は素晴らしい俳優さんで、今回沢山出て下さった中でも、最も信頼できる俳優さんでした。僕が何を言わなくても、ほとんどパーフェクトに表現してくれました。子役の場合、理解してもらうのが大変なのに、証君はヒントをいうと、すっと演じてくれて、こんなに楽なことはなかったです」と子役の武井を大絶賛。

武井は「物語の主人公は、お母さんに会いたいという一心だけで小豆島に行く勇気のある人。この役を演じて、自分であって自分じゃない、もう一人の自分を見つけることができました。この映画を見た後に、本当に身近な人に優しくしてあげると嬉しいです」と11歳とは思えない大人顔負けのしっかりしたコメントで観客を感心させた。武井が「役者として、この人とまたやってみたいと思われる人になりたい」と抱負を語ると、阿部はたじたじになりながら「またご一緒できたらいいと思っています。よろしくお願いします」と頭を下げていた。

作品については、鈴木は「一番見てもらいたいのは夏が男の子を成長させること。私も見ていて胸が熱くなりました。夏休み、子供がこんなに成長するんだというのを、一緒に一夏を過ごす気分で楽しんでもらえたら嬉しい」とコメント。河野監督は「とてもつらく苦しい場面もあるけど、前向きに捉えて見て欲しい」とコメントした。

フォトセッションでは、なぜか阿部だけがぷるぷると震えていた。なにごとかと思えば、よく見ると、阿部は背伸びして、身長を高く見せていたのだった。その姿に会場からはクスクスと笑いが起き、舞台挨拶はほのぼのとした空気の中で幕を下ろした。

『ぼくとママの黄色い自転車』は、ティ・ジョイの配給で、新宿バルト9ほかにて全国ロードショー中。

[PR] 戦国時代カードゲーム「秀吉軍団」好評発売中

2009/08/23 16:54

サイトのコンテンツをすべて楽しむためにはJavaScriptを有効にする必要があります。