『サイボーグ009』イベントに波平とハイジの声優登場
7月19日(日)、原宿にて、『サイボーグ009』の記念日チャリティイベントが行われた。イベントの主な内容は、原作者石ノ森章太郎のドキュメンタリー上映、『009』の声優たちによるトークショー、アクトリーグによる『009』をテーマにした即興演劇、チップチューンアーティストとビジュアルジョッキーによる音と映像のミックスプレイ、ホリプロ芸人によるチャリティオークション、アニメ『サイボーグ009』のダイジェスト上映など。
『サイボーグ009』は1964年に「週刊少年キング」で連載していたマンガ。連載を開始した7月19日が「サイボーグ009の日」として記念日として正式に認定され、さらに今年は1000年に1度の「009イヤー」となる。『サイボーグ009』は石ノ森が自身の最高傑作にあげていることもあって、石森プロの思いはひときわ大きく、今後『サイボーグ009』を大いに盛り上げていこうという考えだ。世界平和に役立てるチャリティ基金「Team of 009 Reliefwork」の設立、三洋のeneloopとの協賛、パチンコ『サイボーグ009』(ニューギン)の販売、ツバル記念コインの発行、各種イベント・展示会の開催、などなど、とにかく今年は『サイボーグ009』尽くしの1年になりそうだ。
10月11日にはC.C.Lemon ホールにて、マンガを大型スクリーンに投影して声優がアテレコする原画朗読会を開催予定。これに先駆け、原画朗読会のプレイベントとして、この日、声優の永井一郎(68年版006役)、杉山佳寿子(79年版003役)、江川央生(朗読会005役)がトークショーを行った。
永井は、「当時は月に50本以上の仕事をやっていた。ただただアホのように駆けずり回っておった。無駄に時間だけが過ぎていったから年を取らない。だから今も若いまんまという気がするんです」と話していた。地声は『サザエさん』の波平そのままの声だった。「自分に特殊能力があったら世界の戦争をなくすように役立てたい」と社会問題についても熱心な様子だった。
『アルプスの少女ハイジ』のハイジ役で知られる杉山は、「演じていて島村ジョーに恋をしました。フランソワーズ・アルヌールが島村ジョーに恋をしていたのか、杉山佳寿子が井上和彦さんに恋していたのかわからなくなりました。でも一方通行だったみたいです。井上さんは気づいてなかったみたい。今日井上さんが来てなくてよかったです」と当時を振り返った。今も30年前と全く変わらない若々しい声だった。
『プリズン・ブレイク』のリンカーン・バローズ役で活躍中の江川央生は、「幼年向けのマンガとは思えないほど深いマンガですね。僕に特殊能力があったら、二日酔いの日、遅刻しないように早く走れるようになりたいです」といって笑いを誘っていた。009役の井上和彦とは飲み友達で、つい一昨日も一緒に飲んでいたそうだ。
ホリプロ芸人たちによるパフォーマンスについてはこちらで。
2009/07/20 17:11