橘麗美は欠席『走り屋ZERO』初日舞台挨拶
6月27日(土)、池袋にて、『走り屋ZERO ストリート伝説』の初日舞台挨拶が行われ、永田彬、中川真吾、杉原杏璃、庄司智春、ヒデ、D-Rive、広瀬陽監督が登壇した。
『走り屋ZERO』はRUN&GUNの永田彬演じる走り屋が、不器用ながらも走りの頂点を目指していく様を描くカーアクション映画。整備士役にD-BOYSの中川真吾が出ている他、品川庄司の庄司智春、ペナルティのヒデらお笑い芸人が脇を固めている。ヒロイン役には日テレジェニック2008の橘麗美が出演している。
橘はまさにこの日、突如公式ブログで引退を表明した。橘はもともと歌手志望だったが夢実現のためにグラビアを続けてきたという。ブログにはびっしりと芸能界に対する絶望の叫びが書きつらねてあり、我慢してきたものがついに爆発したという感じであった。現在ブログの内容は全て消されて読むことができないが、それは普段グラビアを見てニンマリしている男たちにとって知りもしなかった業界の現実の厳しさがリアルに伝わってくる内容だったといえる。
橘は予定ではこの日の舞台挨拶に来ることになっていて、当日渡された進行表にもちゃんと橘の名前が書かれてあったが、騒動の直後だったため当然現れなかった。杉原は「今日は来てないけど、麗美ちゃんとは前々から仕事で一緒だったので、楽屋でも仲良くしていた」と話していたが、引退については一切言及していない。
舞台挨拶は、庄司が率先して笑いを取り、大盛り上がりだった。杉原が「私は庄司さんの彼女役です」と自己紹介すると、庄司は「庄司さんの彼女役なんて言わないで下さい。これから挙式なんで」と訂正を要求、会場から「ヒューヒュー!」と歓声があがった。レイトショーだからなのか、酒が入ったノリノリの観客が多かった。
撮影現場について質問された庄司は「僕はすごく人見知りするんで、中川君にいつも引っ張ってもらってました。みんなロケバスで一緒に移動してましたけど、僕だけは自分の車で移動したので、待ち時間も一人だけ車の中にいました。照れ臭いからあめ玉をいっぱいもって行って、それを差し出してやっと皆さんの目を見て話せるようになったんです」と意外なエピソードも披露した。
一方ヒデも負けておらず「僕はフリスクを差し出しました。満を持しての映画出演だったのに、1日でクランクアップという泣くに泣けないという状況でお花をいただきました」と言って観客を沸かせた。
監督が小さい声で挨拶していると、庄司は「監督、もっと堂々と自信持って話していただいて結構ですよ」とすかさずツッコミ。「僕は監督と初めて会ったとき、こぢんまりしてるなと思いました。走り屋ZEROじゃなくて情報ZEROになってますね」と監督をいじりまくり、観客からまた「ヒューヒュー」と大歓声を受けていた。これに気を良くした庄司は「吉本をよろしくお願いします」と深々とお辞儀した。
この日はテーマ曲を担当したD-Riveがデビュー曲を披露した。D-Riveの二人は「ぶんぶんとハンドルを回すようなイメージなので、簡単に覚えてもらえるのでカラオケで歌いながら踊っていただきたい」と元気良くアピールしていたが、庄司は「激しいダンスだったんで、いつかポロリするんじゃないかと思って見てました」とすっかりエロオヤジに。これだけふざけている庄司も映画の中では真剣に演技しているらしく「劇中裸になって踊るシーンとかは全くございません!」と話していた。
『走り屋ZERO』は6月27日より池袋シネマ・ロサにて1週間限定レイトショー。
2009/06/29 7:31