逢沢りな、川村ゆきえ、加護亜依、三者三様『華鬼』3部作製作発表
6月26日(金)、お台場の大江戸温泉物語にて、『華鬼(はなおに)』の製作発表記者会見が行われ、荒木宏文(D-BOYS)、逢沢りな、村井良大、加護亜依、川村ゆきえ、寺内康太郎監督、大橋孝史プロデューサーが浴衣で登壇した。
『華鬼』は累計600万アクセスを突破した人気PC恋愛小説を映画化する作品。撮影はオール石川県ロケ。3部作構成になっており、それぞれ荒木宏文と逢沢りな、細貝圭と川村ゆきえ、村井良大と加護亜依が出演しカップルを演じる。
3作品それぞれ1本の映画として完結しているが、それぞれの主役たちが他の作品にも脇役として顔を出しており、寺内監督は「実験的に、まったく同じシーンを別々の映画で見せてみようと思う。同じシーンでも映画によって視点は違う」と語っている。「原作を超えるものにしたい。原作よりも映画の方が『華鬼』らしいと言われるような作品にしたい」と意気込みも大きい。
華鬼(かき)役を演じる荒木は、「これまでも陰のある役ばかりやらせてもらっているが、またこういう役を持続して挑戦することができ、自分のイメージを確立できれば嬉しい。これは自分だからできる役だと言わせたい」と語った。
村井は「自分は鬼の中でも最も人間に近い役だと思う。悪役が演じることについては悪い気がしない。ぜひ嫌われ役になれれば」と意気込みを語った。
加護は女たちから鼻で笑われ、男たちから見向きもされない役どころだが、「我が道を行くところが自分にも重なる」と語った。まだ映画の製作前段階ということもあり「もし悪い役になったらごめんなさい」とも。加護の注目度は高く、記者たちの質問も加護に集中している感じだった。
記者から女優たちに「もしも彼氏が鬼だったどうする?」という質問があったが、加護は「普通の人と違っていてかっこいい。ますます好きになりそう。何かあったときも守ってくれそう」とかなり前向きな返事。ひとつひとつの質問にしっかりと答えていた川村は「鬼としての性格を見てから判断したいです。もし暴力的な一面を見せたら付きあえません」といたって冷静だ。会見中終始ニコニコしていた逢沢は「どうしたらいいのかわからなくなると思う」と照れ臭そうに答えていた。
ここから映画とは関係ない話になる。最後に大橋プロデューサーが「温泉に入って帰ってください」と言ったので、基本的にイエスマンの僕は、その好意を断っちゃ失礼だと思い、温泉に入って帰ることにした。
大江戸温泉物語は、建物の中に江戸の町が再現された温泉テーマパークである。お客さんは浴衣に着替えて中に入ることになるのだが、浴衣に着替えた瞬間、何か頭のスイッチが切り替わって本当に江戸の町に来たような気にさせられる。露天風呂や足湯など様々な温泉が楽しめ、江戸の町の娯楽を満喫することができ、大変面白かった。風呂も気持ちいいけれど、何と言っても一番印象に残ったのは建物の雰囲気である。僕はかなり気に入ったので、また今度はプライベートで行きたいと思う。
『華鬼』3部作は、大江戸温泉物語の日本元気劇場の全面協力のもと撮影開始。2009年秋からジョリー・ロジャーの配給で全国順次公開される。(文・写真:澤田)
2009/06/29 6:32