役所広司が初監督作『ガマの油』の舞台挨拶でコチコチに

『ガマの油』初日

【ファントム・フィルム】6月6日(土)、銀座にて、『ガマの油』の初日舞台挨拶が行われ、役所広司、瑛太、小林聡美、益岡徹、澤屋敷純一、二階堂ふみが登壇した。

『ガマの油』は、日本を代表する映画俳優・役所広司の初監督作品。約2年の企画構想期間を経て、自ら全シーンの絵コンテを描いたというハマリっぷりである。舞台挨拶も徹底していて、これまで舞台挨拶を東京、広島、長崎、鹿児島、仙台、札幌、名古屋、大阪、福岡と、各地で通算12回行っており、この12回で取材を受けた媒体の数はなんと221媒体(東京120、地方101)になった。ここから加えて初日舞台挨拶を5回、2日目舞台挨拶を4回実施しており、当サイトもここで取材させてもらったので、さらに+1媒体追加することになった。21箇所、総移動距離は5200km。役所監督の意気込みがよく伝わって来る数字である。

これだけ舞台挨拶をこなしていれば、さぞかし慣れたものだろうと思いきや、初日の舞台挨拶は皆かなりコチコチで、瑛太も二階堂も照れ笑いして顔を真っ赤にして挨拶していた。照れている姿がそれはそれで愛らしく、会場はほんわかとした温かい空気に包まれていたが、特に役所監督が一番緊張していて、日本を代表する映画俳優の役所がこんなに緊張している姿は、そうみられるものではない。今回は試写ではなく興行とあって、お客さんもお金を払って見にきているわけで、やはり「初日」ともなると、作り手の長として、それまでとは気持ちの持ち方も違ったのだろう。

役所監督は「今日は俳優人生最高の記念日です。この映画がこれから独り立ちして、可愛がられたり、いじめられたりすると思いますが、ぜひ可愛がってやってください」と、まるで我が子のように作品を紹介していた。役所監督はガマガエルのイラストに願掛けの目入れをした後、「よく、初日の舞台挨拶で”大ヒット上映中”と報道されるのを見て、まだ初日なのに”大ヒット上映中”というのは変だとよく思っていました。その言葉が真実になればいいと思っています」と、自分の作品でなければできない名コメントで会場を沸かせた。

『ガマの油』は丸の内TOEI(2)、新宿バルト9ほかにて全国公開中。

ガマガエルに願掛け

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2009/06/10 3:01

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