『黒塚』オールナイト上映会レポート
【アニマックス】2月28日(土)24時から翌日4時半まで、テアトル新宿にて、『黒塚-KUROZUKA-』の全12話を一挙上映するイベントが開催されました。
アニマックスでは毎月最終土曜日に「サタデーナイトフィーバー」という企画番組があり、それまでに4時間から6時間にわたって数々のアニメを連続放送してきました。この日は「リアルサタデーナイトフィーバー」ということで、ファンの皆さんと喜びを分かち合いながら大きいスクリーンで、5.1chの迫力のサラウンドでアニメを楽しもうじゃないかと呼び掛け、大勢のアニメファンが集まりました。シネマガ編集部からももちろん参加させてもらいました。つきっきりの体験取材です!
MCのサンキュータツオさんもアニメオタクで、MCが色々なアニメの固有名詞を言うだけで観客は受けまくってました。僕はここら辺はよくわからないので話題についていけませんが(汗)、アニメオタクというのは、ただ固有名詞を出すだけでこんなにも盛り上がれるのかと、その結束力の強さに感動させられてしまったわけで。
長期戦ということで、上映以外にもイベント満載でした。主人公の声をあてる宮野真守さんもゲストとして参加し、会場の観客とビンゴ大会などを楽しみました。ビンゴ大会ではプレステ3がプレゼントされたり、さすがはソニーさんです。
休憩時間にはおいしい寿司の弁当が全員に配られました。こういうイベントは色々体験してきましたが、こうやって寿司が出たのは初めてだな。このアニメはとにかく血の量がすごいのですが、グロテスクなシーンの後でも皆さんおいしそうに寿司を食べていて、それを見た宮野さんは「みんな食べてるんで、ウンコの話をしますか」と言って場内を沸かせました(実はこのジョークはアニメにも関係があったのです)。とにかく宮野さんのトークは無邪気でおもしろかったです。写真も掲載したかったのですが、写真掲載NGということでしたので、ファンの皆様、申し訳ありません!
アニメ『黒塚-KUROZUKA-』ですが、これ、僕は今回初めて見させてもらいましたが、無茶苦茶面白かったです。正直、その日は僕も朝から仕事で翌日も仕事が入っていたので、上映中は絶対寝てやろうと考えていたのですが、意外に面白かったので、全話見ちゃいました。これははまりますよ。僕もすっかりこのアニメのファンになっちゃいました。
これだけのレベルのものが、30分のテレビシリーズで作られていたのは驚きです。しかも地上波ではなくアニマックスの放送。何と贅沢な作品でしょうか。正直、他の普通に上映されている劇場映画よりも凝ってる作品かと。見たら誰かに薦めたくなるアニメですね。
見どころはやはり毎回見られるアクションシーン。激しく、スタイリッシュです。『DEATH NOTE』の監督としても有名な荒木哲郎監督(写真中央)は本作では『サスペリア』の色遣いに影響を受けているそうですよ。毎回毎回違う手でアクションを見せていて、同じ手は二度と使っていないところも凄いです。
キャラクターも魅力的です。不老不死の体を持つ美女と、それを取り巻くキャラクターたち。美女の生き血を使って作られた様々な超人との対決が面白すぎます。
ストーリーも深いですね。哲学的なものも含んでいます。最初の2話は完全に時代劇なので、僕はてっきり時代劇アニメかと思っていたのですが、第3話からいきなり舞台はすさんだ近未来の世界へ。日本刀と銃の対決とか絵的に面白いです。最初は耽美的なエロスが見どころになっていましたが、中盤はハードなSFアニメ。ずっとシリアス路線で通して来たかと思うとあるエピソードでいきなりギャグアニメになったり、チャンバラもあればカーチェイスもあったり、もういたれりつくせり。やれることはなんでもやったボリューム満点の内容です。やっぱ日本はアニメ大国ですね。これが日本の凄さです。(澤田)
(C)2008夢枕獏・野口賢/Sony PicturesEntertainment(Japan)Inc.
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2009/03/05 14:33