『スラムドッグ$ミリオネア』オスカー候補ダニー・ボイル監督うきうき会見

ダニー・ボイル監督

【ギャガ】2月18日(水)、六本木にて、『スラムドッグ$ミリオネア』の記者会見が行われ、ダニー・ボイル監督が登壇しました。

『スラムドッグ$ミリオネア』は、インドで「クイズ$ミリオネア」に挑戦するスラム出身の青年が、最後の1問を残して、イカサマの疑いをかけられて逮捕され、1問1問どうして答えを知っていたのかを幼少から現代まで回想しながら語っていく感動のドラマ。『ムトゥ 踊るマハラジャ』のA・R・ラフマーンが音楽を担当しており、ボリウッド映画風の味付けもひとつの見どころ。本日23日に発表されるアカデミー賞で最優秀作品賞に有力視されており、もしこれが受賞すれば『ラストエンペラー』以来21年ぶりに非ハリウッド映画が作品賞に輝くことになります。また、サントラについてもM.I.A.が歌う「Paper Planes」が世界で最も権威あるグラミー賞において年間最優秀レコード大賞にノミネートされました。

この日の記者会見では、アカデミー賞直前とあって、ほとんど質問はアカデミー賞のことに集中。ボイル監督もうんざりしてるのではないかと思ったら大間違いで、本人もアカデミー賞の質問の連発にご満悦の様子でした。「この映画にはスターが出てくるわけじゃないし、インドの知らない場所が舞台になっている。セリフも半分はヒンズー語だ。こういう映画は、アカデミー賞のような映画賞があるから皆さんに知ってもらえる。俳優も賞を念頭においてリスキーな役に挑戦するきっかけになるだろうから、映画賞はとても意義のあるものだと思う」と、賞に対してはとても前向きに考えているようです。

実はボイル監督はこれがアカデミー賞初ノミネート。「アカデミー賞の候補になると名前が変わっちゃうんだよね。僕の名前は今<オスカー候補ダニー・ボイル>になった」とマンチェスター訛りの英語でおどけていました。当然、受賞すれば<オスカー受賞ダニー・ボイル>という名前になりますね。

この日は、日本の「クイズ$ミリオネア」の司会者みのもんたさんも応援にかけつけてくれました。みのさんは「この映画の司会者が悪い司会者なんですよ。ですから監督に日本の司会者は素晴らしいよと言いに来ました」と挨拶。替え玉がいるんじゃないかというほど生番組の司会本数が多く、ギネスにも認定されているほどのみのさんですが、「眠りが深いから、3時間寝ても、ああよく寝た、と言っちゃう。ああよく寝たと思うことが良いことなんです」と、秘訣を語ってくれました。それを実行できるのだからすごいですよね。

続いて、アカデミー賞の必勝祈願として、ボイル監督のために日本のカツカレーを用意。みのさんは「これを食べれば、間違いなくアカデミー賞、取れます!」と3回断言(しかも3回目はかなり大きな声で言ってました)。ボイル監督は、フォトセッションそっちのけで、本気でうまそうに頬張っていました。ちなみにこのカレーは、「朝ズバッ!」によるとみのさんいわく「3万円もする特注のカツカレー」とのことで。さあ効果はいかに?

ダニー・ボイル監督とみのもんたさん

『スラムドッグ$ミリオネア』は、見終わった後、とっても気持ちが良くなる映画です。この世界的な大恐慌の暗さを吹き飛ばす一本といえるのではないでしょうか。シネマガでは、会員に登録されている方の中から、抽選で5組10名様に試写会招待券をプレゼントいたします。詳しくは『スラムドッグ$ミリオネア』試写会プレゼントのページをご覧下さい。

スラムドッグ$ミリオネア』は、4月、TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー。

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2009/02/23 3:10

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