ウィル・スミス劇場『7つの贈り物』記者会見
【ソニー・ピクチャーズ】2月9日(月)、六本木にて『7つの贈り物』の記者会見が行われ、主演のウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン、ガブリエレ・ムッチーノ監督が登壇しました。
ウィル・スミスは黒人でありながら、オバマ大統領が就任するずっと前から、ハリウッド1の売れっ子スターに輝いたすごい人です。彼がここまで人気者になれたのは、もしかしたら宣伝上手だったからなのかもしれません。映画のプロモーションには必ず出席するほど仕事熱心、というか、この人の場合、趣味で仕事をしているみたいなものですが、記者会見でも常にマイペースで、ユーモアを決して忘れません。この日の記者会見は「さすがウィル」と言わせる愉快な会見となりました。
いつも世界各国を宣伝して回るウィルですが、公式では実に10回目の来日。この日は開口一番「1年に3回も日本に来てるんだから、そろそろ市民権をもらってもいいんじゃないかな」でした。
スター生活を満喫中のウィルは、監督に「ウィル・スミスほどの有名人と一緒に仕事をする気分はどうだい?」と得意げに質問。監督が「幸せだよ」と答えると、ウィルは立ち上がって監督を強く抱きしめました。監督は「やれやれ。3年間ずっとこの調子さ」と苦笑いしながらこのウィル劇場に付き合っていました。
とにかくじっとしていられないウィルは、通訳さんが日本語に訳しているときもボイスパーカッションでリズムを刻んで「これは通訳さんのちょっとしたサウンドトラックだよ」とノリノリ。監督の話がだらだら長いと、今度は「zzz・・・」と大きなイビキをかいて寝てるふりをし、「今のは印刷したものを後で皆さんに配りますから」と言って笑わせました。誰にでもちょっかいを出すウィルは、今度はテーブルにあったネームプレートにサインをすると、それをスタッフに渡して「eBayで売るといいよ」とにっこり。無邪気な人ですから憎めません。
続いて、記者からロザリオに「ラブシーンについてはどうでしたか」という質問があると、ウィルは「良いことだけ言えよ」とロザリオにお願いし、ちょっとドキドキした表情を見せました。ロザリオは「ウィルは奥さんとしかラブシーンをやったことがないからとてもナーバスになってました。本当にやるわけじゃないのに”これって本当にやるの?”と本気で緊張してたし、”見えたらいけないから毛布で隠した方がいいよね”とか、”途中でカットしたとき、太ももに手を置いていたら、そのまま置いててもいいかな?”とか、細かいことを気にしていました」と意外なエピソードを明かしました。ウィルは「緊張なんかしてないよ。あれは女性に敬意を払っていただけだよ」と慌てて言い訳していましたが、ロザリオは間、髪入れずに「あのとき私の腕の中で震えていたでしょ」と一言。さすがの大スターもラブシーンに関してはウブだったようです。
『レント』にも出ているロザリオは、今回が初来日。本作のテーマは、愛と犠牲ですが、記者から「一番の贈り物は?」と質問されると、ロザリオは「祖母、そして母からもらった愛です」と答えました。「私の母は16歳のときに私を身ごもりました。最初は育てる気はなかったのですが、自分の体の中で子供が動くという実体験の中で、これは絶対に大切にしなければいけないものだという考え方になって、私を生んでくれました」と興味深い身の上話もしてくれました。
出世作『インデペンデンス・デイ』から、以来、数々のエイリアンと戦って何度も地球の危機を救ってきた正義の味方ウィル・スミス。最後にウィルは「この映画にはエイリアンも出てこないし派手な特殊効果もない。だから僕は出演することがとても怖かった。今回僕らが差し出すのはエモーショナルな感動です。皆さんありがとう」とメッセージを送り、会見場を後にしました。
ウィル・スミス
ロザリオ・ドーソン
ガブリエレ・ムッチーノ監督
気取ってポスターのポーズを真似てみせるウィル・スミス。まるで子供だなこりゃ。
『7つの贈り物』は2月21日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー。(タイトルをクリックすると画像と作品情報を表示します)
2009/02/10 1:49