伊坂幸太郎原作『重力ピエロ』堂々完成

森淳一、岡田将生、吉高由里子

【アスミック・エース】1月20日、有楽町にて、『重力ピエロ』の完成披露試写会が行われ、森淳一監督、出演の岡田将生さん、吉高由里子さんが上映前の取材に応じました。また、主演の加瀬亮さん、共演の小日向文世さん、企画・脚本の相沢友子さんを加えて舞台挨拶がありました。

『重力ピエロ』は、伊坂幸太郎さん原作の70万部ベストセラー小説を映像化したミステリー映画。連続放火事件を追う兄弟が直面する謎に隠された真実とは・・・? 伊坂幸太郎さんの原作本は、06年から毎年一本以上映画化されていますが、今年は本作のほか、『フィッシュストーリー』、『ラッシュライフ』など多数公開が決定しており、「伊坂映画」に注目が集まっています。

取材では、ミステリー映画ということで、3人に「普段、謎に思うことは何か」という質問がありましたが、吉高さんは「森と林の違いってなんだろう?」、岡田さんは「電車賃で130円と150円の差は何?」、監督は「ヒットする映画とヒットしない映画の違いってなんだろう?」と、そろいもそろって珍回答を出してくれました。岡田さんと吉高さんは、オバマ大統領にひっかけて「Yes, We Can!」と声をあわせるなど、仲の良い雰囲気を見せましたが、撮影中はお互いに人見知りして会話もできなかったそうです。

上映後には、加瀬さんらが参加。舞台挨拶をしました。

加瀬亮
最近出演作続きで多忙な加瀬亮さん。「自分勝手な解釈が邪魔するといけないので、あえて僕は原作は読んでいません。エンターテイメント性と内容の深さ。不思議なバランスで成り立っている映画です」と作品をアピール。

岡田将生
伊坂映画としては2作目の出演となるイケメン俳優の岡田将生さん。「原作が映像になるとガッカリすることがあります。僕は原作を読んでいて、ハルの役だけはやりたくないなと思っていたら自分がハル役になってしまって、自分でハルのイメージを壊しちゃうのかと思いました。原作のことは考えずに、脚本を読みこみました」とコメント。

吉高由里子
先日ブルーリボン賞を受賞した吉高由里子さん。役作りでは「挙動不審な感じを出すように監督と話し合った」とのこと。吉高さんは本作を「重たいけれど重たくない。水面のような感じ」と紹介。成人式を迎えて「艶女になりたい」と意気込みもみせました。

小日向文世
個性派俳優の小日向文世さん。本作で最も気を遣ったのはカツラ!? 「自分がどれだけ若返れるかがんばりました。カツラをして、シワを引っ張ったら、いけるじゃんと思いました。カツラというと言葉が悪いので、”メイク”ですね」と言って笑わせました。

相沢友子
本作を企画したのは女優・歌手でもある脚本家の相沢友子さん。他の作品に『大停電の夜に』があります。本作では何よりも原作の独特の文体から生まれる空気感を大切にしたとのこと。「原作を読み終えたとき、テーマは重くて深刻なのですが、不思議と希望があり、爽快感を覚えました。本日映画をご覧頂いたみなさまも、少しでも爽快感を持ってくれていたら嬉しいです」と挨拶しました。

『重力ピエロ』舞台挨拶
重力ピエロ』は、4月25日(土)宮城先行公開/5月23日(土)全国ロードショー。

[PR] 戦国時代カードゲーム「秀吉軍団」好評発売中

2009/01/22 4:39

サイトのコンテンツをすべて楽しむためにはJavaScriptを有効にする必要があります。