稲川淳二の怪談話みたいに怖い『1408号室』
【ムービーアイ】11月10日(月)、一ツ橋ホールにて、スティーブン・キング原作のホラー映画『1408号室』の試写会が行われ、上映前に稲川淳二さんと、グラビアアイドルの桜井美春さんが舞台挨拶をしました。
『1408号室』はあるホテルの一室での出来事を描いた恐怖映画ですが、まずは上映前に肩慣らし?として、やおらホールの照明が落とされ、稲川さんが実際にホテルで体験したという得意の怖〜い怪談話で会場をひんやりと盛り上げてくれました。ホテルのメイド姿で来た桜井さんは稲川さんの生の怪談話を聞いてドッキリ、豊かな胸が感激と恐怖に震えました。
さて、『1408号室』ですが、それまでのスティーブン・キング映画とは、だいぶ趣が違っていまして、心霊現象の現場を訪れるという、いかにも日本人が好きそうな怪談話風の出だしなのですが、いわゆるお化け屋敷系のホラーとは一線を画して、さあ幽霊が出てきましたといった、そういったたぐいのものとは全く違っています。そこにはいっさい常識が通用しません。奇妙な奇妙なホラー映画になっています。突然怖い人が出てきてびっくりさせたり、心理的に嫌ぁな気にさせられたり、久しぶりに「こてこてのホラーを作りました」感が漂う映画になっています。
ジョン・キューザックが演じる主人公はホラー作家の役です。誰も読んでくれない安っぽい恐怖本を書きつつも、「ネタ集め」という目的で様々な怪現象の現場を訪ねてきました。彼がどんな怪現象にも動じないのは「信じていないから」。ところが今回ばかりはやけにリアルで・・・。
ほとんどのシーンがジョン・キューザックの一人芝居です。体当たりでパニクってくれました。1408号室という人格は、あれやこれやの方法でジョン・キューザックをびびらせて、自殺に追い込ませようとします。これぞ生き地獄といわんばかりです。でもジョン・キューザックは負けてたまるかと必死で抵抗します。この彼の「戦っている」感が見ものですね。おっと、あまり書きすぎると楽しみがなくなるので、ぜひ続きは映画館で体験してびびってください。
桜井さんは実は41歳で、現役最年長グラビアアイドル。「本当は22歳でサバよんで41歳って言ってるのかと思った」と稲川さん。
『1408号室』は、11月22日(土)よりサロンパス ルーブル丸の内他、全国ロードショー。
2008/11/11 23:59