人類で初めて月面に立ったバズ・オルドリン博士が来日

バズ・オルドリン博士

【日本科学未来館】10月31日(金)江東区。バズ・オルドリン博士(78歳)の来日記者会見に行ってきました。オルドリン博士は、アポロ11号のパイロットで、ニール・アームストロング船長と共に人類で初めて月面に降り立った人です。映画『ザ・ムーン』のPRのための来日でしたが、映画の質問は全くなし。宇宙や自然科学に関する質問で終始した会見となりました。

『ザ・ムーン』はNASAの月面着陸を追ったドキュメンタリー映画です。この製作にあたって、NASAは設立50周年を迎え、今まで一度も公開することなく冷凍保存していたフィルムを映画のために蔵出しすることにしました。また、これが公開される2009年は人類の月面着陸40周年の年であり、ガリレオが望遠鏡で天体観測を始めてからちょうど400年ということで、これは人類にとって特別な一年になるだろうということで、配給会社ほか関係者一同、とことん盛り上げていこうと意気込んでいるようです。

僕はこの日の取材が楽しみで仕方ありませんでした。ハリウッドの映画スターを取材するときよりも光栄に思いました。僕は人類史の中で、人が月面に立ったことが一番の偉業だと思っているからです。子供の頃から宇宙が大好きでした。バズ・オルドリン博士に会えるなんて、これほど嬉しいことはありません。まるでオモチャを与えられた少年のように僕の心ははしゃいでいました。

オルドリン博士は、とても穏やかな人でした。映画『ザ・ムーン』の中に出てくるオルドリン博士は本当にいい顔をしていて、かっこよかったのですが、間近でみるオルドリン博士もやっぱりかっこいいですね。月から地球を見た人だけがわかる人生観みたいなものが備わっていて(その辺は映画を見てもらえばわかりますが)、とても落ち着いていました。オルドリン博士には環境問題について質問が投げられましたが、博士は「地球は温暖化と寒冷化を何万年も繰り返してきている。温暖化を悪いことと考えるのは間違っている」と主張しました。

映画『ザ・ムーン』は、ここ数年間に僕が見たドキュメンタリー映画の中でも一番感動した映画でした。実際にアポロ計画に参画したパイロットたちにインタビューしているのですが、これが高精細ドUP映像で、みんなとても目がキラキラしていて、いい顔をしているんですよ。語ることは興味深い話ばかり。あまりメディアに顔を出すことのなかったアポロ11号の司令船パイロット、マイク・コリンズのインタビューはかなり貴重です。インタビュー映像だけでも十分見せますが、さらにNASAの蔵出し映像の数々に胸はバクバク。どれもこれも見たことのない映像ばかり。しかもフィルムは一切キズがなく、思わず涙が出るほど美麗グラフィックの数々。こういう映像も撮っていたのか!という驚きがあります。特に、飛んでいくロケットから撮影した、どんどん小さくなっていく地球の映像には目を奪われます。

当時は、パソコンもなかったのに、科学者たちはノートと鉛筆だけでロケットを飛ばして、すべてが秒単位で時間通りに進んで、月に行って、ちゃんと地球に無事に帰ってきたわけですから驚きますね。このすごさがわかる人なら、『ザ・ムーン』はオススメです。人生の悩みも吹き飛ぶほど、壮大なる宇宙観に酔いしれてもらいたい!

バズ・オルドリン博士に抱きつくスヌーピー
この日のスペシャルシークレットゲストはスヌーピーでした。いったいどんな有名人が来るのかと興味津々でしたが、そういうことでしたか! 僕は個人的にスヌーピーが世界で一番可愛いキャラだと思ってるので、こういうシャレは大感激でした。

ちなみに、スヌーピーは、NASAの有人飛行プログラムのマスコットでした。アポロ10号のパイロットの一員として、スヌーピーのフィギュアが同乗したこともあります。スヌーピーは映画『ザ・ムーン』のマスコットにも任命されました。映画とスヌーピーがこうしてタイアップするのは史上初のことです。

『ザ・ムーン』記者会見での記念撮影
会見には学校新聞の学生記者たちも参加しました。元気いっぱい質問してくれました。

バズ・オルドリン博士と学生記者たち
子供達に囲まれてニコニコ顔のオルドリン博士です。とても穏やかな人なんですよ。

バズ・オルドリン博士とオルドリン夫人
場所は変わって「ジオ・コスモス」の前にて。オルドリン博士は、日本科学未来館館長の毛利衛さんの案内で奥さんと一緒に館内を見学されました。「ジオ・コスモス」は、直径約6.5mの球体表面に、約100万個のLED(発光ダイオード)を貼り込んだ球体ディスプレイ。複数の気象衛星がとらえる地球上空の雲画像を合成した「今日の地球」のほか、月や太陽系の惑星などを映し出すことができます。

ザ・ムーン』は、2009年1月16日(金)TOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国ロードショー(配給:アスミック・エース)

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2008/11/03 16:50

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