ニキータ・ミハルコフとチェン・カイコーが黒澤明賞受賞
【TIFF】10月25日(土)渋谷Bunkamuraにて、今年度の東京国際映画祭・黒澤明賞受賞者ニキータ・ミハルコフ監督とチェン・カイコー監督の記者会見が行われ、両監督と、審査委員長の品田雄吉さん、黒澤明監督の長女である黒澤和子さんが登壇しました。
ニキータ・ミハルコフ監督は、『機械じかけのピアノのための未完成の戯曲』、『黒い瞳』で知られるロシアの名匠。『ウルガ』ではベネチア映画祭金獅子賞、『太陽に灼かれて』ではアカデミー賞外国語映画賞を受賞しています。ミハルコフ監督は日本に来ると必ず黒澤監督に会っていたといい、兄弟みたいなものだったと思い出話を語りました。
チェン・カイコー監督は、『黄色い大地』と『さらば、わが愛/覇王別姫』で世界に中国映画を認めさせた中国映画界最初の巨匠で、『北京ヴァイオリン』、『PROMISE プロミス』など、日本でも人気が高い監督です。チェン監督は黒澤監督に会ったことはありませんでしたが、黒澤監督はデヴィッド・リーン監督と並び、映画の神として絶対的な存在だったと語り、黒澤監督の偉大さを讃えました。
黒澤明賞は、黒澤明監督の業績を長く後世に伝え、豊かな日本文化の再創造への象徴として世界へアピールすることを目的として設立されたもので、受賞者には5万ドルの賞金が贈られます。
ニキータ・ミハルコフ監督
チェン・カイコー監督
2008/10/26 3:30