『羅生門』が高画質・高音質で復活

ジョン・ヴォイト

【角川】2008年10月25日、渋谷オーチャードホールにて黒澤明監督作『羅生門』のデジタル完全版が上映されました。上映前には第21回東京国際映画祭審査委員長のジョン・ヴォイト氏の舞台挨拶があり、「若い頃、LIFEマガジンの表紙を飾った『羅生門』の写真を見て大きな衝撃を受けた」と作品についての思いを語りました。

『羅生門』は1950年の作。ベネチア映画祭で金獅子賞を受賞し、アカデミー賞の外国語映画賞を世界で初めて受賞。日本映画が初めて海外で評価された記念すべき作品にして、映画史上の最高傑作ともいわれている作品です。この作品が、デジタル技術によって、当時のマスターフィルムのディテールを完全に復元。映像も音声もよりクリアになって、この日完全版として公開されました。

名作中の名作とあって、オーチャードホールはほぼ満席。英語字幕付きで、外国からのお客さんも多く見受けられました。ジョン・ヴォイト氏も、三船敏郎さんのご子息・三船史郎さんらと共に客席から映画を鑑賞。白と黒と灰色がおりなす映像美に圧倒されていた様子でした。

『羅生門』舞台挨拶
左から、ジョン・ヴォイト氏、黒澤組スクリプターの野上照代さん、復元に携わったマイケル・ポゴゼルスキー氏。

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2008/10/26 3:00

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