尾上菊之助が本気で殴られた『THE CODE/暗号』

『THE CODE/暗号』記者会見
【日活】10月18日(土)、六本木にて、東京国際映画祭の「日本映画・ある視点部門」のオープニング作品に選出されている『THE CODE/暗号』の記者会見が行われ、林海象監督、尾上菊之助さん、稲森いずみさん、松岡俊介さん、宍戸錠さん、松方弘樹さん、佐野史郎さん、貫地谷しほりさんが登壇しました。

『THE CODE/暗号』は上海を舞台に描く探偵アクション。尾上菊之助さんにとっては、これが初の現代アクション映画となりますが、自分の役が頭脳系のキャラだったので、派手なアクションはないだろうと思って一切身体作りはしなかったのですが、実際の撮影では、殴られるふりではなく、スタントから本当に思い切り顎を殴られたそうで、「逆にスタントの方に申し訳ないという思いをさせてしまいました。そこだけはリアルな映像になっていると思います」と苦労話を語ってくれました。林海象監督は「いずれ人間国宝になる方を殴るなんて。スタントの気合いが入っていたか、それとも憎かったのか」といって記者達を笑わせました。

監督が「最初の出だしは、圧倒的な美人でないと成立しないシーンですが、圧倒的な美人役に稲森さんを選んで本当に良かった」と稲森いずみさんを大絶賛。宍戸さんもその最初の撮影現場で、「すごく綺麗な女がワルツを踊っていて、あれ誰?と思ったら稲森さんだった」と驚いたそうです。そんな稲森さんも「宍戸さんの私服を初めて見たのですけれども、上海の偽物市でうまい買い物をしていらして、オシャレに服を着こなしていてびっくりしました」と宍戸さんのダンディ男ぶりに見とれていた様子でした。

宍戸さんは「上海にはありとあらゆるものがあって、ブランドも偽物ばっかり。本人が偽物ですからちょうど良いかなと。上海はすごいところです。ありとあらゆる東洋の文化の発信地は東京じゃなくて上海です。横光利一がお書きになった『上海』は途中で終わってるんですが、その後編を僕が書こうと思ったくらいです」と終始上機嫌で、宍戸さんのペースで会見は進行していきました。

『THE CODE/暗号』記者会見
宍戸さんから「素晴らしい老け役」と評されて照れる松方弘樹さん。「宍戸さんは寝てるのか?というくらいパワーがあった」と感服していました。松方さんは、上海料理は口にあわなかったようで、日本食ばかりを食べていたそうです。

『THE CODE/暗号』記者会見
宍戸さん、かっこよすぎますよ! 普通にしててもダンディなんですねえ。『THE CODE/暗号』は現代物ですが、衣装の影響もあって時代物のような雰囲気が漂います。

『THE CODE/暗号』記者会見
常に「これが最後」と思って製作に挑むと語る林海象監督は、これを自分の最高傑作と断言しました。

THE CODE/暗号』は2009年初夏、全国ロードショー。

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2008/10/20 1:00

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