小学生が妊娠『コドモのコドモ』監督ティーチイン
【ビターズ・エンド】9月13日(土)、『コドモのコドモ』の萩生田宏治監督(写真右)、根岸洋之プロデューサー(写真左)によるティーチイン付き試写会が行われました。
『コドモのコドモ』は小学5年生の女の子が妊娠し、子供を生むという衝撃的な内容の作品。フィクションとはいえ、その内容から配給会社、公開劇場に上映中止を求める問い合わせが急増。ロケ地になった秋田県では検閲とも取れる動きをとるなど、物議を醸しています。しかし、萩生田監督は、真摯な気持ちで映画製作に取り組んできたので、これを公開することになんの揺るぎもないと語っています。映倫でも年齢制限なしの一般向け映画として認定されています。
この日の試写会には、教員、保育士、産婦人科医、子供相談電話など、この分野に興味がある教育者たちが映画を鑑賞しました。
実は依然9月9日には「ママさん限定」で試写会とティーチインを行っていたのですが、今回は教育者向けのティーチインとあって、「怒られる覚悟で来た」とのことで、監督はいくぶんか緊張気味でした。手を挙げた人が「私は産婦人科の医者ですが」というと監督は思わず「すみません」と恐縮。とにかく腰が低い監督でしたが、鑑賞者の評価は皆好意的で、産婦人科の医者からも「出産のシーンに間違いはあるけど、フィクションとしては良い映画」と太鼓判を捺してもらいました。
子供が子供を産むというのは、衝撃的な内容ですが、純粋に子供たちのひたむきな姿を描いたキラキラと心温まる作品で、子供と一緒に楽しめる内容になっています。
『コドモのコドモ』は9月27日、渋谷シネ・アミューズ、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー。
2008/09/15 16:49