『ジャージの二人』鮎川誠が語る夏休み最高の思い出
【ザナドゥー】8月13日(水)、恵比寿ガーデンシネマにて、『ジャージの二人』主演の鮎川誠さんと中村義洋監督のトークショーがありました。
父と子が山荘でただ何もしない夏休みを過ごす、ほのぼの映画『ジャージの二人』は公開から順調に観客動員数をのばしており、角川シネマ新宿では公開1週間で動員・興収1位のスマッシュヒットを飛ばしています。
鮎川さんを起用したことについて中村監督は「最初は俳優のキャスティングしか頭になかったのですが、あるときキャスティング・プロデューサーから鮎川誠さんの名前が出て、すぐに飛びつきました。ジャージを着ているところが想像できないのが一番のポイントでした。出ていただけると聞いて、三軒茶屋の喫茶店で顔合わせをしたら、いきなり自信がないからやめさせてくださいと言われまして、その日のことはすごくよく覚えています」と意外なエピソードが明かされました。
それについて鮎川さんは「名指しで来たときは光栄でした。時々映画のお誘いはあるので、マスコットみたいに気楽な感じでおもしろがって出ることはあったのですが、今回の役はとても重要な役で、僕は迷惑をかけるのではないかという怖さもあって一度は辞退させてもらいました。でも監督が強引に口説いてくれてよかったです。僕はインターネットをよく見るんですけど、ブログとかでジャージを着ている皆さんの嬉しそうな写真を見たりすると嬉しくなります」と語りました。
お客さんから「学生のころはどんな夏休みを過ごしていましたか」と質問されると、鮎川さんはすぐさま「夏はロックだ！」と声高らかに謳い、「今から42年前、1966年の夏休み前にビートルズが来て、ジョン・レノンが歌っているのを見ました。あのときの夏休みは最高の思い出です。日本中、僕らの世代はあれを見てバンドをやろうと始まったんじゃないかな。僕もその一人で、バンドをやる喜びを知りました」と自分の原点について語りました。
「夏休みを取るのが10年前からの目標なのにまだ一度も実現してなくて、だったら涼しいところで撮影すればいいんじゃないかという発想になり、これを作りました」と、監督は映画を撮ることそのものが休暇だったようで、『ジャージの二人』は、そういったリラックスした感じが映画全体をつつみこみ、ゆったりと見られる作品になっています。
2008/08/14 7:18
