GOTH
2008/日本/ジョリー・ロジャー/96分
出演:本郷奏多 高梨臨
監督:高橋玄
http://www.goth-movie.jp/
乙一の第三回本格ミステリ大賞受賞作で出世作として名高い『GOTH』は、現在、累計発行部数100万部を記録し、多くのファンに支持されながらその残酷描写や文学的トリックの構成から実写映像化不可能とされていた。
そんな本作の映画化に『CHARON(カロン)』(05)、『ポチの告白』(09公開)の高橋玄監督が挑戦。『蝉しぐれ』(05)、『子猫の涙』(08)の撮影・釘宮慎治とタッグを組んだ圧倒的な映像美を得て、原作独自の世界観を瑞々しい映像世界へと昇華させた。主演は、優等生と猟奇趣味という暗黒的な二面性を持つ孤高の高校生・神山樹に『テニスの王子様』(06)、『NANA2』(06),日本=イタリア=カナダ合作国際配給映画『シルク』(08)など話題作で繊細な魅力を放つ本郷奏多。神山と共に事件を追うゴシック趣味で、漆黒の人形のような存在感を放って孤立している美少女・森野夜を、本作オーディションで抜擢された期待の新人・高梨臨が演じ、映画初出演ながら鮮烈な印象を与える。共演に、演劇プロデュースユニット・阿佐ヶ谷スパイダースを率いる劇作/演出家で『遠くの空に消えた』(07)、『容疑者Xの献身』(08)など映画俳優としても活躍する才人・長塚圭史、ハリウッド大作『バベル』(07)の二階堂智、『タナカヒロシのすべて』(05)で俳優としても評価が高い異能・鳥肌実など多彩な個性の俳優陣が脇を固める。
乙一が生んだ2000年代の新たな日本のダーク・ヒーローとヒロインの切なく残酷な物語は観客を意外なクライマックスへと導いていく…
【STORY】
人間の残酷な面に異常なほど興味を抱く2人の高校生、神山樹(本郷奏多)と森野夜(高梨臨)。他人からは到底理解され難い嗜好を持つ2人は次第に心通わせ、惹かれあってゆく……。
そんなある日、変わり者だけが集うという喫茶店で森野が拾った一冊の手帳—。そこには最近多発している猟奇殺人の一部始終が事細かに記されていた。
「まだ発見されていない犠牲者に会いにいこう。」
森野は神山を誘う。そして現場を見つけた彼女は次に犯人に接触すべく、犠牲者とそっくりな格好で手帳を拾った喫茶店に入ってゆくのだった。
そして森野の死体を夢見る神山は彼女の禁断の過去へ遡る—。
12月20日(土)より 渋谷シアターTSUTAYA他全国順次ロードショー
2008年12月20日(土)、渋谷にて、累計発行部数100万部を超える乙一のミステリー小説の映画化作品『GOTH』の初日舞台挨拶が行われ、本郷奏多と高梨臨、監督の高橋玄が登壇した。