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Wall・E
2008/アメリカ/ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン/103分
出演:ベン・バート エリッサ・ナイト ジェフ・ガリーン フレッド・ウィラード シガニー・ウィーヴァー 
監督:アンドリュー・スタントン
http://Wall-e.jp

偏差値:56.0 レビューを書く 解説

ロボットって・・・ [90点] [参考:1]

このレビューはネタバレを含みます

700年もの間、たった一人ぼっちで人間の捨てた地球で働いているロボット、WALL・E(ウォーリー)。

この設定のみでしょっぱなから切なくなるではないか。
なんで、一人なの?なんで他のゴミ処理ロボットはいないの?などと突っ込みいれたくなったけど。。。

ウォーリーは、いつのまにかただのゴミ処理ロボットではなく、人間の心と同じ“感情”を持ってしまってる。
ウォーリーの夢は“いつか誰かと手をつなぐこと”
とても素朴な夢だけど、人の幸せの究極は“一人ではない、自分以外の、その誰かと手をつないで生きていくことだよね”
ってこの映画は、人間の普遍的な幸福を、ロボットの夢に託して無言で私達に気づかせてくれる。

こういう映画に私は弱い、特にロボットものはいつも。。。
人間ではないのに、ただの機械のロボットなのに、なぜ?なんのために人間らしく生きていこうとするのか?
ロボットなのだからロボットでいいんでない?
でも・・・人間なら当たり前にある感情が、ロボットにかかると、とても得がたいものだと分かる。

この物語はウォーリーが突然、空から現れたピカピカのロボット、イヴに恋してしまうお話。
たったそれだけのお話。
2人(?)の会話はほとんどない。
「ウォ~リィ~!」「イ~ヴェッ!」って呼びあうだけで
2人の感情がこちらに分かる。
ピクサーはこの作品の前半はロボット版、無声映画のようにほとんど動きだけで見せた。
これは、なかなか画期的な試みでは?
さすがだなぁ~、またもやピクサーには「やられたなぁ!」って感じだった。
ラストは「じわ~っ」と静かに頬に涙が流れちゃった。

2008/12/21 01:21

ちりつも

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