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ハッピーフライト

2008/日本/東宝/103分
出演:田辺誠一 時任三郎 綾瀬はるか 吹石一恵 寺島しのぶ 田畑智子 岸部一徳 
監督:矢口史靖
http://www.happyflight.jp/

偏差値:48.7 レビューを書く

ライバル映画が実はあった [67点]

こういうスッチー映画って、よく考えてみるとすごく少なくて、何かあったかと言えば、これともう一本以外に何も思い出せない。今まで作られなかったのが不思議なジャンル。

航空100周年か何だったかのタイミングで、この映画と同じ時期に、もう一本、『フライング・ラビッツ』というスッチー映画が作られていた。この2本、僕的には勝手にライバル同士と思っているのですが、とくにこの話題が取り上げられることもなかったので、ここに書きたくなりました。対照的です。

配給対決
『ハッピーフライト』  東宝
『フライングラビッツ』 東映

ホリプロ対決
『ハッピーフライト』  綾瀬はるか
『フライングラビッツ』 石原さとみ

テレビ局対決
『ハッピーフライト』  フジテレビ
『フライングラビッツ』 テレビ東京

航空会社対決
『ハッピーフライト』  ANA
『フライングラビッツ』 JAL

監督対決
『ハッピーフライト』  矢口史靖
『フライングラビッツ』 瀬々敬久

映画の内容は全然違うのですが、どちらもコミカルな登場人物がいっぱい出てきて、スッチードラマにありがちな「ド根性」が両方ともよく描かれていました。綾瀬はるかがカワイイ!

僕の趣味で言えばバスケ、恋など様々なドラマをからめた『ラビッツ』の方が好きですが、『ハッピーフライト』は航空会社の社員たちの働く姿を描くことに集中しているところが潔く、よくまとまっているかと。次から次へとトラブルトラブルの連続で、まあ大変なこと。裏を返せば映画的に意外なことは何も起きず、ややあざとい内容になっちゃったかと。飛行機の技術はいろいろ勉強になって興味深いんですけどね。みんな裏ではこんなにがんばってるんだよ〜という映画ですね。

日本映画批評家大賞では審査委員長か誰かが「私は『ハッピーフライト』をグランプリに推薦したけど反対された」とか言ってたのを思い出しました。

2009/12/11 03:02

シネマガ管理人

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