2004/日本/105分
出演:上野樹里 貫地谷しほり 本仮屋ユイカ 豊島由佳梨 平岡祐太 竹中直人 白石美帆 小日向文世 渡辺えり 谷啓
監督:矢口史靖
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ジャズやるべ [85点] [参考:1]
物語は東北の田舎町に住む女子高生たちが、ひょんなことからブラスバンド部に入部させられ、人数の都合でビッグバンドジャズをやるはめになり、血と汗と涙ぐましい努力を重ねてコンサートに出場するまでが描かれている。
もちろん最初は夏期補習をサボる口実で入部するのだが、いやいや練習をするうちに次第に音が出せるようになり、いつの間にか演奏することが好きになっていく様子が実に微笑ましい。
監督は『ウォーターボーイズ』の矢口史靖であり、ボーイズがガールズに変わっただけで、物語の展開も笑いのツボもほとんど同じなのだが、その分安心して観られる作品でもある。
久しぶりに観てみると、今テレビや映画で活躍している若手男優や女優がたくさん出演しているのに驚かされた。
『ウォーターボーイズ』もそうであったが、この監督は将来有望な若手を発掘するのが上手なのかも知れない。
もちろん若手だけでなくベテラン俳優陣(白石美帆をベテランに入れるのは気の毒な気もするが)もいい味を出している。
竹中直人は例によって例の調子なので、あのクドさが苦手な人は鼻につくかも知れないが、『ヌードの夜』や『三文役者』などのシリアスな演技を知っていると、喜劇でのクドい芝居は楽しみながらわざとやっているように思えてしまう。
主演の上野樹里が実にいい。初めて彼女をみた作品が『ジョゼと虎と魚たち』で、次が『チルソクの夏』だったので、主演作品をみたのはこれが初めてであった。
前2作は脇役であまり好きになれないタイプの女の子を演じていたため、いいイメージを持っていなかったのだが、映画とは恐ろしいものでこの作品で彼女の好感度がかなりアップしてしまった。
個人的にはメガネをかけた女性が好きなので本仮屋ユイカに目が行ってしまうのだが、最近のドラマではメガネをしていないのが残念でならない(笑)
楽器の演奏はなかなかのものだが、出演者たちは映画の役柄同様に最初は素人で、撮影と並行して楽器の練習を積み、最後のコンサートの場面では本当に上手くなって撮影したそうで、彼女たちの成長を感じながら観ることができる作品でもある。
2009/10/23 21:37