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The Gold Rush
1925/アメリカ/72分
出演:チャールズ・チャップリン ジョージア・ヘール マック・スウェイン 
監督:チャールズ・チャップリン

偏差値:57.0 レビューを書く

サイレントの名作中の名作・・ですが [80点] [参考:2]

いわずと知れた、チャップリン映画の名作です。そればかりでなく、サイレント映画全体、いや全ての映画の中でも”超”の字がつく名作中の名作ですね。

作られたのは1925年。不満だらけだったファースト・ナショナル社との契約をようやくクリアし、ダグラス・フェアバンクスやメアリー・ピックフォードと共に設立したユナイテッド・アーチスツ社での初回作となった映画。直前に『キッド』というこれまたスーパーヒットした作品があったため、チャップリンとしてもアイデアにはかなり苦労したようです。

たまたまフェアバンクスの家でのぞいていたスライドからインスパイアされてつくったのが、映画冒頭の山師が行列を作って山に登っていくシーンでした。

さて、この作品後にチャップリン自身が解説と台詞を入れてトーキーにリメイクしているのですが、そのトーキー版がどうしてもなじめないんですよ。

今チャップリンの作品を1914年のデビュー作『成功争ひ』から順番に見てきているところですが、チャップリンのサイレント映画にかける情熱と技術はすさまじいばかりに進化して、もうデビュー10年を迎えるこの頃は、一分のすきもなくサイレント作品として完成されてるんですよね。

そこに台詞が加わると、チャップリン自身によるものであってもやっぱりバランスが崩れる。
そういう思いがあって、自分のブログ”川越名画座”にアップした記事も非常に煮え切らない。

そのあたりはうちの記事も参考にしていただくとして、その後サイレント版も入手して、チャップリン映画鑑賞もミューチュアル社が終わって、『担え銃』まで来ているので、近々再見して改めてレビューアップしたいと思います。

2008/04/20 23:05 (2008/04/22 01:43修正)

frost

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