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落下の王国

The Fall
2006/インド・イギリス・アメリカ/ムービーアイ・エンタテインメント/118分
出演:リー・ペイス カティンカ・ウンタルー ジャスティン・ワデル ダニエル・カルタジローン レオ・ビル ショーン・ギルダー ジュリアン・ブリーチ マーカス・ウェズリー ロビン・スミス ジットゥ・ヴェルマ エミール・ホスティナ 
監督:ターセム
衣装デザイン:石岡瑛子
http://www.rakka-movie.com/

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構想26年、撮影期間4年 映像の魔術師ターセムが、魂を込めて作り上げたのは生きる力と、やさしさをくれる ぬくもりのカレイドスコープ


夜明けの来ない夜はない
それは、落ちてはじまる物語

時は1915年。映画の撮影中、橋から落ちて大怪我を負い、病室のベッドに横たわるスタントマンのロイは、追い討ちをかけるように、私生活でも恋人を主演俳優に奪われ、自暴自棄になっていた。そこに現れたのが、オレンジの樹から落ち、腕を骨折して入院していた5才の少女・アレクサンドリア。ロイは動けない自分に代わって、自殺するための薬を薬剤室から盗んで来させるべく、純真無垢な彼女を利用することを計画。アレクサンドリアの気を引こうと、思いつきの冒険物語を聞かせ始める。
それは6人の勇者が世界を駆け巡り、悪に立ち向かう【愛と復讐の叙事詩】―。
めくるめく物語に魅了され、話の続きをせがむアレクサンドリア。その一方で、希望を失ったままのロイは遂に...。


世界遺産13箇所、24カ国以上でロケ!
目も眩む 《映像美》、 魂に響く 《物語の力》

きっかけは、少女を操るためだった。しかし、好奇心旺盛な少女の期待に応えるために、その場しのぎで紡いでいった他愛も無い寓話は、やがて少女と青年の唯一無二の《二人の物語》となり、少女に希望を与え、青年自身をも救う、驚きと輝きに満ちた壮大な叙事詩へと育っていく。絶望の淵に落ちた時、いつだって希望をくれるのは、物語の力―。
構想26年、監督自らが"本当に作りたかった映画"と語る本作は、傷ついた青年が、少女とのふれあいの中で、生きる力を取り戻していく、優しさ溢れる感動巨編。
前作「ザ・セル」の意匠を凝らした画作りで観客を驚かせたターセムが、今回はCGに頼らず、世界24カ国以上、13の世界遺産を含む美しいロケーションを背景に、4年の歳月をかけて、こつこつと手作りで一級の美術品を完成させました。


誰もが愛さずにいられない
少女の純真な笑顔、泣き顔、そしてやさしい心 ―

ロイ役は「グッド・シェパード」のリー・ペイス。小さなヒロイン・アレクサンドリアを演じるのは、これが映画デビューのカティンカ・アンタルー。監督は、彼女の素のリアクションやアイデア、勘違いまでも脚本に活かし、自然な演技を導き出すことに成功。「ニューシネマ・パラダイス」のトト少年、「ポネット」のヴィクトワールちゃんを超える名演に、観る者皆が笑顔になり、やがてエンディングで涙するに違いありません。
煌びやかにして斬新な衣装を手がけるのは、アカデミー賞衣装デザイン賞に輝く石岡瑛子。才気に満ちたスタッフ、キャストが結集し、《人の心は無限の可能性を秘めている》ことを信じさせてくれる、素晴らしい世界を作り上げています。

9月 シネスイッチ銀座・渋谷アミューズCQN・新宿バルト他全国順次公開