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トロピック・サンダー/史上最低の作戦

Tropic Thunder
2008/アメリカ/パラマウント
出演:ベン・スティラー ジャック・ブラック ロバート・ダウニーJr. 
監督:ベン・スティラー
http://www.shijosaitei.jp/

偏差値:52.7 レビューを書く 読者レビュー(2)

落ち目のアクション・スター、下ネタ主義のコメディアン、やり過ぎ演技派俳優
彼らがクランクインしたのは、
なんと本物の戦場だった・・・

スティラー×ブラック×ダウニー・Jr.個性派“BIG3”夢の競演!!

ハリウッド映画製作の裏側をブラックに描き、
豪華スターのカメオ出演も話題の超ヘビー級サバイバル・コメディついに誕生!!

INTRODUCTION

 2008年全米サマームービーを笑いで吹き飛ばす超大作がついに誕生した。全米公開が8月13日というブロックバスター映画の称号とも言うべき水曜日に封切られた本作品は、今年のみならず全米映画界の興行収入記録を次々と塗り替えた『ダークナイト』を破り初登場並びに2週連続堂々No.1の大ヒットを記録(8月24日現在)。ハリウッド映画製作の裏側をブラックユーモア満載で描くなど練りに練られたストーリーに全米のマスコミも大絶賛。早くも本年度最高のコメディ映画と噂されている。

 ハリウッドの個性派BIG3俳優のベン・スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニー・Jr.が夢の競演を果たした。扮するのは、落ち目のアクション・スター、下品な芸風のコメディアン、そしてやり過ぎ演技派俳優という各々強烈な個性を持ったキャラクターたち。そんな3人の訳あり役者が初共演し史上最大の戦争映画に出演することに。しかし予算オーバーで撮影中止の危機に陥り、諦められない監督は東南アジアでロケを強行しようと、何も知らない俳優達を強制連行し隠しカメラを設置したジャングルの奥地に置き去りにしてしまう。だがそこは狂気の麻薬組織が支配する超危険地帯であり、まさに戦場そのものだった!しかも俳優たちは突然の襲撃にも、リアルな撮影だと信じ込み撮影の小道具を武器に果敢にも敵に挑んでいく。果たして彼らは本物の敵が本物の銃を乱射する本物のジャングルで、いかに戦い いかにサバイバルし いかに帰還するというのだろうか・・・!?  

 この“史上最低の作戦”に巻き込まれる3人には今、乗りに乗っているハリウッド・スターがキャスティングされた。本作品で監督・製作・脚本・原案を努め、さらに主演までも演じるのはハリウッドきってのエンターテイナー、ベン・スティラー。彼にとっては、発案から完成まで約20年の道のりを乗り越えての映画化となる宿願の企画である。下品な芸風が持ちネタのコメディアンに扮するのは、『スクール・オブ・ロック』や『カンフー・パンダ』(声の出演)などのコミカルなキャラクターを演じたらピカイチな実力の持ち主ジャック・ブラック。そしてやり過ぎ演技派俳優で黒人の役どころと知るや、わざわざ皮膚整形で黒人に成りきる神がかり的な“役者バカ”ラザラスを、『アイアンマン』で大ヒットを記録した個性派俳優のロバート・ダウニー・Jr.が演じている。最近の世界興行成績上位作品に主演し、15億ドルも稼ぎ出した売れっ子3人が、初共演をする贅沢さを堪能できる。
 さらに驚くべきことに、超豪華ハリウッド・スターたちもカメオ出演を果たしている。カメオ出演をするのもされるのも大好きというスティラーらしく、オープニング早々に大人気若手スターが登場。また、通常カメオ出演は約数分間の出演となるが、本作品の場合はサービスぶりがケタ違いだ。ハリウッドの頂点に立つカリスマ・スーパースターと、ナイスガイの稼ぎ頭スターの2人は、ともに役名まであり、最後まで出ずっぱり。とりわけ前者のスターは、エンド・クレジットの流れる映像にまで登場してダンスを踊りまくるのも話題だ。共演は、キレたイギリス人監督デミアン役に、イギリスを代表するコメディアンで『24アワーズ・パーティ・ピープル』のスティーヴ・クーガン。謎めいた原作者役は、『ケープ・フィアー』などの人気ベテラン俳優ニック・ノルティ。爆破の専門家のコディ役は、ダメ男の格闘家役を演じて、ベン・スティラーやウィル・フェレルなどを興奮させた“旬の人”ダニー・マクブライド。麻薬組織の12歳のボス役を演じ、テコンドーやロケット砲攻撃などで大暴れするのは、映画初出演のブランドン・スー・フーなどだ。
 製作はレッド・アワー・フィルムズのパートナーである名コンビのスチュアート・コーンフェルド。そして、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト&ワールド・エンド』の2作を手掛けたエリック・マクラウドが担当。スティラーと一緒に原案、脚本をそして製作総指揮を手掛けたのは『マルホランド・ドライブ』のジャスティン・セルー。そしてもう一人の脚本家はコメディ映画の有名なライターの一人として知られるイータン・コーエン。撮影は2度のアカデミー賞撮影賞に輝いたジョン・トール。本作の戦争シーンは『シン・レッド・ライン』でのキャリアが十分に活かされている。編集は『ズーランダー』でコンビを組んだグレッグ・ヘイデン。衣装はマドンナのデザインを担当したことで有名となり、『ALI アリ』『21グラム』『ホリデイ』等幅広いジャンルの作品を手掛けたマーリーン・スチュアート。音楽は『プラダを着た悪魔』のセオドア・シャピロ、音楽スーパーバイザーはベン・スティラー作品でほぼコンビを組んでいるジョージ・ドレイコリアスが担当。視覚効果スーパーバイザーには『ライラの冒険/黄金の羅針盤』でアカデミー賞を受賞したマイク・フィンク、特殊効果コーディネーターには『Mr.&Mrs.スミス』や『ダイ・ハード4.0』のマイク・マイナダスという豪華スタッフが結集している。
 コメディ作品の枠をも超えた新しいエンターテインメントとして、この秋、超ヘビー級のサバイバル・コメディ『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』旋風が吹き荒れる!



STORY
 1969年のベトナム戦争の最前線で、アメリカ人兵士ジョン・“フォーリーフ”・テイバック(ニック・ノルティ)は、英雄的な活躍をしたという伝説を残した。そして、彼の書いたベトナム戦争回顧録「トロピック・サンダー」が、映画化されることになったのだ。      
落ち目だが、甘やかされているアクション・スターのタグ・スピードマン(ベン・スティラー)にとって、返り咲きの大きなチャンスだ。スピードマンは、アクション大作の『スコーチャー』シリーズも終わり、アカデミー賞を狙った感動作『シンプル・ジャック』は映画史上最悪の酷評を受けたのだった。したがって、テイバックをモデルにした役を演じるということは、スピードマンの映画人生における最大の賭けなのだ。
 ジェフ・ポートノイ(ジャック・ブラック)は、単におならをかまして笑いを取るというコメディ・シリーズ『ザ・ファッティーズ』の主役として人気がある。しかし、ポートノイは“おならスター”から芸域を広げるべく、『トロピック・サンダー』への出演を決めた。
オーストラリア人の悲劇役者カーク・ラザラス(ロバート・ダウニー・Jr.)は、アカデミー賞主演男優賞5回受賞という演技派であり、完璧に役柄になりきってしまい、それが私生活でも映画の役柄のままという俳優としても有名だ。今回は、新たなる挑戦ということで黒人の軍曹に扮するために自らの皮膚を黒くする手術まで受けるという徹底ぶり。
 『スカーフェイス』でのアル・パチーノに憧れるアルパ・チーノ(ブランドン・T・ジャクソン)は、ラッパーでの大活躍を経て、企業家としても大成功。次の目標は、俳優として高い評価を得るための出演である。そして、新人のケヴィン・サンダスキー(ジェイ・バルチェル)の場合は、人数合わせの出演というだけのことだ。撮影は、爆破オタクでもある特殊効果マンのコディ(ダニー・マクブライド)が、ド派手な爆破シーンを連発させたり、俳優たちのわがままが繰り返されたりの日々で、クランクインの僅か5日目で予算オーバー。イギリス人監督のデミアン・コックバーン(スティーヴ・クーガン)は、キレまくり、その上、スタジオの幹部から撮影を中止すると脅かされたばかりだ。そこで、デミアンはテイバックに相談。彼は俳優たちを、東南アジアのジャングルへ送り込めば、さらなるリアリティのある撮影ができると持ちかける。
かくしてデミアンは、ガイドもつけずにヘリで俳優たちを不気味なジャングルの中へ連れ出し、着くやいなや彼らにロケの場所を指定する地図を渡す。至る所にカメラが仕掛けられていると告げられた俳優の一行は、台本どおりにジャングルを徘徊することに。ところが、そこは凶悪な麻薬組織が支配する「黄金の三角地帯」であり、本物の戦場ともいうべき超危険地帯だった。軍人の格好をしている俳優たちは犯罪組織にとって敵以外の何者でもなく、突然の侵入者を見つけた彼らは皆殺しにしようとマシンガンを乱射する。驚くスピードマンたちだが、リアルな撮影だと勘違いし役者魂をかきたてられ応戦を開始するが、彼らの持っている銃器は撮影の小道具であるため空砲だった・・・。
 果たして、まるで状況を分かっていない単なる俳優たちは、この窮地から脱することができるのだろうか?そして、この広大なジャングルからいかにサバイバルし、帰還の手段を見つけていくのだろうか?そもそも、映画『トロピック・サンダー』の行く末は一体どうなってしまうのか!?

11月22日(土)より丸の内ピカデリー1他全国ロードショー!