三本木農業高校、馬術部
2008/日本/東映/117分
出演:長渕文音 柳葉敏郎 黒谷友香 松方弘樹 奥村知史 森田彩華 西原亜希 小林裕吉 吹越満 原日出子
監督:佐々部清
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盲目の馬と、ひとりの女子高生の絆が、今、奇跡を起こす!
青森県立三本木農業高等学校の馬術部に所属する女子高生、菊池香苗。彼女が世話をするのは視力を失いかけたタカラコスモス(通称コスモ)。猜疑心が強くなかなか懐こうとしないコスモに手を焼きながらも献身的に世話を続ける日々。やがてコスモは香苗の愛に応えるように心を開き、ふたりは強い絆で結ばれていく。
監督は、『半落ち』『夕凪の街 桜の国』など数々の感動作を世に贈り出してきた佐々木清。盲目の馬と一人の馬術部員との間に生まれた実話をベースに、生命の美しさを浮きぼりにした爽やかな感動ドラマとしてスクリーンに甦らせている。
主人公・菊池香苗役に抜擢されたのは期待の新人・長渕文音。壁にぶつかりながらもコスモと共に成長していくヒロインを映画初主演とは思えない骨太な演技力と瑞々しい感性で演じている。
撮影前から撮影中も猛練習を重ね、危険が伴う乗馬シーンもすべて本人がこなし、一切スタントを使わずに撮影が行われた。そして香苗を温かく見守る馬術部顧問の古賀先生役に柳葉敏郎が扮するほか、松方弘樹、黒谷友香など実力派が集結した。メインテーマを担当したのは押尾コータロー。アコースティックギターの温かい音色が、優しく物語を包みこんでいる。また主題歌を歌うSTGM(ステゴマ)のプロデュースも手掛けた。
四季追って1年間を費やした撮影は実在する「青森県立三本木農業高校」で敢行。
胸に迫るドラマティックでリアリティのある映像と、ふたりの絆が起こす奇跡は、観た者に温かく深い余韻を残すだろう。
ここに盲目の馬と女子高生の心の絆を描いた“珠玉のドラマ”が誕生した!
【STORY】
菊池香苗(長渕文音)は三本木農業高校、馬術部の2年生。顧問である古賀先生(柳葉敏郎)の指導は厳しく、また、早朝から夜中までかかる馬の世話は重労働のため、香苗の他に部員は、先輩の帆乃夏(西原亜希)、同級生の陽子(森田彩華)と賢治(奥村知史)、後輩の高橋(小林裕吉)の4人だけである。泥だらけになりながら馬の世話を懸命にする部員たちは、学校と馬場を往復するだけの毎日。素朴だが清々しい高校生活を送っていた。
香苗の担当は、タカラコスモス(通称コスモ)。過去には馬術競技界で名を馳せた名馬だったが、左目を患って引退し、三本木農業高校に引き取られたサラブレッドだ。プライドが高いうえ気性も荒く、香苗の言うことをまったく聞かない。優美な馬の姿に憧れ、軽い気持ちで入部した香苗にとってコスモの担当は荷が重く、日々辟易することばかりであった。そんなある日、散歩中に突然コスモが暴れ出した。言うことを聞かないことに腹を立てた香苗は、コスモをその場に置き去りにして帰ろうとする。その時、ふとコスモの異変に気づいた。視力はさらに低下し、地面の小さな起伏すら認識できなくなっていたのだ。
「左目はもう見えないの?」
初めてコスモの苦しみを理解した香苗は、その日を境に献身的に世話を始めるようになる。目が見えない恐怖から、なかなか部員に心を開かなかったコスモが、ひたむきに世話をする香苗を信頼し、ついには香苗の声に反応するまでになっていった。香苗もまたコスモと触れ合うことにより、生命の愛おしさ、尊さを学んでいく。
コスモの出産や仔別れ、厳しい練習、仲間とのけんか、淡い恋心……。かけがえのない経験をしながら馬術部員たちは少しずつ大人になっていく。
季節は流れ、香苗たちにとって高校生活最後の馬術大会が近づいてきた。香苗はコスモとの絆を確かめるように、コスモとともに大会へ出場をすることを決意する。
「私がコスモの目になります!」
周囲の反対を押し切り香苗とコスモは、ついに馬術大会当日を迎える!!
2008年10月4日(土)より、丸の内TOEI他にて、全国ロードショー
10月4日(土)新宿にて、『三本木農業高校、馬術部』の初日舞台挨拶があり、主演の長渕文音、松方弘樹ら出演者、押尾コータローら音楽家が登壇した。
【東映】8月19日(火)銀座、東映会館・丸の内TOEI1にて、『三本木農業高校、馬術部』の先行試写会が行われ、秋篠宮妃殿下、眞子内親王殿下がご来場されました。試写会では、目の不自由...