ミッドナイト・エクスプレス

深夜特急 ＝ 脱獄 [95点]

※ネタバレを含むレビューです。
ハシシ（大麻樹脂）を密輸しようとして空港で逮捕され、地獄のようなトルコ刑務所に投獄されたアメリカ人青年の実話の映画化です。

軽い気持ちでトルコから大麻を持ち出そうとした主人公ビリー・ヘイズ（ブラッド・デイヴィス）。
自業自得と言えばそれまでですが、アメリカとの緊張した国際情勢から見せしめのように長期の禁固刑の判決を受け、劣悪な獄中生活をおくることになります。

爆弾所持と間違われて逮捕されるときの緊張感。異国で言葉の通じないまま行われる裁判の怖さ。地獄のような刑務所の悪魔のような看守（ポール・スミスが怪演）等々により主人公は次第に精神を病んでいきます。

面会に来た恋人に触れることもできず、彼女の前で自慰をする場面では、男はなんて悲しい生き物なんだと思わず泣いてしまいました。

生きて刑務所から出ることができないと悟った主人公は脱獄を決意し、ついにそれを実行しますが、観終わったときに劇場の椅子から立ち上がれないほど衝撃を受けた作品でした。

ジョルジオ・モロダーの音楽も素晴らしく、１度聞くと忘れられないテーマ曲は今も頭の中で鳴っています。

余談ですが「プリズンブレイク」のべリック看守長の顔立ちや体形がポール・スミスに似てと思うのは僕だけでしょうか（笑）

2008/07/19 17:25 (2009/11/07 06:33修正)

kira

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