2008/日本/ワーナー/128分
出演:松山ケンイチ 工藤夕貴 福田麻由子 南原清隆 平泉成 福田響志 平泉成 福田響志 正名僕蔵 金井勇太 佐藤めぐみ 石橋蓮司 藤村俊二 鶴見辰吾 高嶋政伸
監督:中田秀夫
偏差値:54.3 レビューを書く
スビン・オフかスビン・アウトか [75点] [参考:1]
松山Lファンはこの作品のLをどう受け止めたのだろうか。
本作のLは実によく動き走り跳ぶ。そして子供の扱いに手を焼く。
「デスノート」とは違ったLの活躍を観ることが出来るが、それをLの新しい魅力と思うか、単に「デスノート」のLとの違いを出すために真逆の姿を演じさせただけかと思うかで評価が分かれるのではないだろうか。
ストーリーはよくあるバイオテロもので、「デスノート」のような意外性や悪でありながら観る者を共感させるような強烈なインパクトを感じない。
また今回のLの敵はどう観ても「デスノート」のキラ(う~んこの名前には抵抗があるなぁ)と比べると見劣りがする。
悪でありながらも観客を惹き付けるキラのような魅力が感じられないのである。
やはりLは好敵手のキラがいてこそ、その存在感が最も活きるキャラクターである。
そして何より残念なのはLの親代わりとも言えるワタリが冒頭でいなくなることである。
これは「デスノート」との繋がり上仕方のないことであるが、Lとワタリは例えるなら「バットマン」のブルースとアルフレッドのようなものであり、ワタリがいたならまた違った雰囲気の作品になったのではないだろうか。
どうせなら「デスノート」以前のLとワタリのコンビによる活躍を描いた作品にしてもらいたかったが、それだと喜劇になってしまうか(笑)
2009/02/22 10:27