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Juno
2007/アメリカ/FOX/96分
出演:エレン・ペイジ マイケル・セラ ジェニファー・ガーナー ジェシオン・ベイトマン オリヴィア・サールビー 
監督:ジェイソン・ライトマン

偏差値:54.3 レビューを書く

日米の文化の違い [75点]

このレビューはネタバレを含みます

作品は非常に面白くちょっとカントリーぽい音楽も気に入りました。
ジュノ役のエレン・ペイジもなかなかの演技でアカデミー賞ノミネートもなるほどと思えました。

16才の高校生の妊娠がテーマなので、もっと重い作品かと思いきや、主人公もその原因を作った彼氏も、そして彼らを取り巻く家族や同級生も妊娠を知ってもやたら明るいこと。

ジュノと彼女の父親がたいして悩みもせずにさっさと子供の里親探しをするのには驚きました。これが邦画だともっと重い話しになるんでしょうが、やはり日本とアメリカの文化の違いなんでしょうね。

妊娠した側より里親となる夫婦に悩み(夫は父親になる勇気がない)があり、里親になる直前に離婚する展開は予想外でした。

子供が生まれたときジュノは子供を見ますが父親である少年は子供を見る事はなく、また、子供が保育室に入ってからはジュノも一度も子供に会わずに里親となる女性に引き渡されて行くのも、アメリカでは当たり前のことなのかな。

結局ジュノは育児から開放されて再び少年と恋愛ができ、里親となった女性は念願の子供を手に入れてみんなハッピー的に終わります。

個人的には母性とか父性の否定のような気がしてやや納得がいかないところはあるものの、ジメジメした展開ではなくあっけらかんとしているのが救いでした。

2008/06/20 23:11 (2008/06/21 18:19修正)

kira

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