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2004/日本/115分
出演:中村獅童 小栗旬 新井浩文 吉村由美 石井智也 松本実 劇団ひとり 村田充 三池崇史 
監督:井上靖雄
アニメーション監督:井上卓
プロデューサー:千葉善紀/小浜元
製作総指揮:木幡久美/宮下昌幸
原作:井上三太
脚本:門肇
撮影:河津太郎
音楽:北里玲二
エンディングテーマ:平川地一丁目

(データベース登録者:frost

偏差値:49.0 レビューを書く

微妙にずれている怖さ [60点]

ショッキング・ホラーやスプラッターなど残酷描写の多い映画は最近とんと見なくなった。昔は、かなり好きだった方でいろんな作品を観たが、年をとる毎にこういう作品を観る気力・体力がなくなってしまった。

にもかかわらず、今回『隣人13号』を観たのは、ひとえに中村獅童のキレっぷりが見てみたかったから。中村獅童の役は、いじめられっこの村崎十三が二重人格となった別人格の殺人鬼。しかし殺人シーンは予想ほどショッキングでもなく、キレっぷりという意味だと以外と地味。それよりもふとショットが変わったときに13号がぼんやり立っていたり、暴力行為以外の場面でぞっとするような怖さを感じることに気がついた。13号の呆けたような表情とか、ちょっと高い声とか、素頓狂なしゃべり方とか、”残酷で凶暴"というイメージから微妙にずれているところが逆に怖い。なるほどこういうギャップで怖さを出せるんだなぁとちょっと発見。

2008/05/29 12:27

frost

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