バットマン ビギンズ

この現実感が実はすばらしい [90点] [参考:1]

本館のブログの方ですが、以前あんまり良いレビュー書きませんでした。が、見直してみるとかなり面白い作品。1回目に見たときはなぜ面白くなかったんだろう。。

そうか、ノーラン監督のトリッキーな部分に期待していたからだな。しかし、『バッドマンビギンズ』は、そんな期待を足蹴にして、ひたすらにオーソドックスで現実的。あまりにまじめすぎて、元来コミックヒーローであるバットマン映画に共通していた漫画っぽい部分もまったく見当たらない。

この徹底したバットマンのまじめな現実感が、実はかなり良かった。鍛えられた体術と応用科学の賜物であるツール類、それと戦闘時における想像力だけで勝負するバットマンは、敵役リーアム・ニーソンが言うとおり「マントを着た、ただの男」。しかし、それが良い。

しかも、撮影にも編集にも、奇を衒ったところがまったくない。クリストファー・ノーラン監督は、がっぷりよつで相撲をとる気になったらしい。そうだったのか。

ちょっと、文句もつけとくと（つけなくてもいいっちゅうのに）、ヒロインのケイティ・ホームズだけが魅力なし。、

2008/11/03 03:50

frost

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