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1992/フィンランド
出演:マッティ・ペロンパー イヴリヌ・ディディ カリ・ヴァーナネン 
監督:アキ・カウリスマキ

(データベース登録者:ちりつも

偏差値:60.5 レビューを書く

ラ・ヴィ・ド・ボエーム [88点] [参考:1]

このレビューはネタバレを含みます

アキ・カウリスマキの「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」を観た。
カウリスマキ作品はこれで3作目だ。見た中で一番私の好みの映画だった。パリの街で貧乏生活を送る三人の男の素朴な友情と信頼関係を中心に愛する女性たちが織りなすリリカルな映画だった。まさかカウリスマキ作品で泣くとは思わなかった。
でも泣けちゃったんだよね。カウリスマキって乾いた感覚だから、感情を揺さぶられるとは思ってなかったので、余計びっくり!
この監督さん、日本びいきなのかしら?高英男の歌う“雪の降る町”を使っている。(これはすごいぞ!)外国人から日本の歌の良さを教えてもらったようだ。こんなにこの歌を聴いて泣くとは思いもよらなかった‥。
これだから映画鑑賞はやめられないのだ。

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雪の降る町を 雪の降る町を
思い出だけが 通り過ぎて行く 雪の降る町を
遠い国から 落ちてくる
この思い出を この思い出を いつの日か包まん
あたたかき幸せの ほほえみ

雪の降る町を 雪の降る町を
足音だけが 追いかけて行く 雪の降る町を
一人 心に満ちてくる
この悲しみを この悲しみを いつの日かほぐさん
緑なす春の日のそよ風

雪の降る町を 雪の降る町を
いぶきとともに こみあげてくる 雪の降る町を
だれもわからぬ 我が心
このむなしさを このむなしさを いつの日か祈らん
新しき光降る鐘の音

2008/05/21 23:00

ちりつも

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