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2008/日本/ワーナー
出演:菊池凛子 加瀬亮 栗山千明 谷原章介 
監督:押井守

偏差値:52.1 レビューを書く

押井守監督の伝えたかったものは… [70点] [参考:1]

虚空を思わせる印象的な音楽。

日本海軍幻の戦闘機「震雷」を模したと思われるエンテ型レシプロ機「散香」の美しさとCGアニメならではの空中戦。

しかし肝心のストーリーが理解出来きず、映像も3DCGで描かれた空中戦と、2DCGで描かれたドラマ部分に異様に違和感を感じる。

キルドレと言われる歳をとらない少年少女が何者で、何故戦っているのか。

物語の終盤でこれらについて実にさらっと語られるが遅すぎる。

淡々と進むストーリーとあえて感情を押さえた声優の抑揚のない話し方にこちらの気持ちが付いて行かない。

押井守監督の新作に、「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー」の奇想天外さや、「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の驚くほどの映像美を期待してた私は何の高揚感もわかない自分に驚きさえした。

先に原作を読んでいれば理解できたかも知れないが、あいにく観てから読む主義の私には、押井守監督がこの作品で伝えようとしたものが何であったか理解できない残念な作品であった。

2008/10/08 22:32 (2008/10/23 23:32修正)

kira

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