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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

2007/日本/日活/98分
出演:緒方恵美 林原めぐみ 三石琴乃 山口由里子 立木文彦 清川元夢 
監督:庵野秀明
監督:摩砂雪、鶴巻和哉

偏差値:61.4 レビューを書く

やっぱこのアニメはすごいぜ! [92点] [参考:1]

テレビ版は、ブームがかなり過ぎ去った後になって、友達に半ば強引に見せられたのですが、あまりの面白さにぶったまげたものです。子供向けのアニメなのに、今まで見たこともないショッキングな描写の連続で、コックピット?が液体で満たされるところとか、なんてかっこいいんだと思って見ていました。毎回謎を残して次回に続くとなって、かと思いきやその謎はそのまま放置だったり、後半になるともう普通のアニメの常識すら通じなくなって、アニメなのにオナニーのシーンがあったり、もうとにかくただものじゃないアニメでした。最終回には従来のアニメのすべての常識が覆されました。社会現象になって当然ですよね。僕はこの最終回にすごく満足していたのですが、後から映画で別の最終回が作られて、その映画にすごくがっかりしたことがあります。

で、あれから何年たったかな。久しぶりに新劇場版が出来て、ブームが再到来。正直、ノーマークだったのですが、今回テレビ放送されたので拝見しました。

なるほど。またテレビ版を映画向けに作り直したという感じですね。テレビ版の感動がそのまま映画に反映されていたので、嬉しくなりました。懐かしいなあこの驚き。やっぱりアクションシーンとかちょっと怖くてかっこいいです。癖になりそうな、ハマリ要素満載ですね。見終わった後、おもちゃが欲しくなったくらいですもん。

エヴァのテレビ放送後、亜流のアニメ映画がいっぱいできましたけど、映像ばかりにこだわって見た目はすごく派手でかっこよくても、エヴァみたいに心からぐぐぐっと来るものをなかなか感じさせるものはなかったですね。そこはさすがエヴァだと思うんです。エヴァのアクションに関して言えば、他のアニメに比べるとどちらかというと動きとか地味な方なんですけど、精神的な部分がうまく描けているので、他のアニメよりもヘヴィに感じますね。

この序では、4体の敵と戦うのですが、30分枠の物語を2時間枠の映画にまとめなおしたという感じで、まとめかたがかなりうまいですね。日本男児としてニンマリ「どうだ、日本のアニメはすごいだろ」と興奮しました。日本のアニメならではのちょっち臭くてちょっち妄想が入った、胸キュン描写もなぜかしっくりきてしまうわけで。主人公のヘタレぶりも含めて、日本のアニメは全然違うな。やっぱり凄いなと、改めて思った作品です。僕は堂々と胸を張ってエヴァンゲリオンが好きと言えます。

2009/07/04 05:03

シネマガ管理人

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