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1989/アメリカ/118分
出演:デニス・ホッパー ジョディ・フォスター ディーン・ストックウェル ヴィンセント・プライス ジョン・タトゥーロ チャーリー・シーン ジョー・ペシ ボブ・ディラン 
監督:デニス・ホッパー
製作:ディック・クラーク、ダン・ポールソン
製作総指揮:スティーヴン・D・ルーサー、ミチェル・キャノルド
原作:レイチェル・クロンスタッドマン
脚本:レイチェル・クロンスタッドマン、アン=ルイス・バーダッシュ、スティーヴン・L・コトラー、ラニー・コトラー、アレックス・コックス、トッド・デイヴィス
撮影:エド・ラッハマン
音楽:ミシェル・コロンビエ

(データベース登録者:frost

偏差値:51.0 レビューを書く

前半は良かったのに。。。 [65点] [参考:1]

このレビューはネタバレを含みます

偶然殺人現場を目的した電光掲示アーティストのアン・ベントン(ジョディ・フォスター)。彼女に気づいたマフィアは殺し屋マイロ(デニス・ホッパー)に後を追わせる。シアトルからニュー・メキシコへと逃亡を続けるアンだが、ついにマイロに捕まる。ところが、マイロはターゲットのアンに恋をしてしまう。

うーーーん、どうなんでしょうねぇ。見る人の好みによりますが、ラブロマンスよりもコメディよりもサスペンス映画が好きな私としては、ちょっと不満足。

主役二人をはじめ、相変わらず切れキャラぶりが見事なジョー・ペシや、ぼけキャラのディーン・ストックウェル、登場3分で殺されるチャーリー・シーンなど脇役も凝っている。映像面では、殺し屋がアンの家に忍び込むシーンで、スプリットスクリーンやカーテンに写る影がちょっとフィルム・ノワールっぽい。

不気味な殺し屋マイロついても、彼女の情報を全部カードに書き込んで並べて貼りつけ、彼女のすべてと同化しようとする偏執的なこだわりや、そうして得られた毛ほどの手がかりで正確にターゲットを突き止める頭脳明晰ぶりなどネガティブなプロフェッショナルの魅力満点。ちょっとサイコでアブノーマルな感じも加わってマイロ /デニス・ホッパーが素晴らしいんですよね、前半は。

だから個人的にはそのキャラを維持して欲しかったなぁ。ターゲットと恋に落ちるにしても、屈折しまくった言動を期待したのですが、どんどんラブラブメロメロになっていくし。ということで、序盤のネガティブヒーローなマイロに惚れこんでしまったがために、後半の彼の姿が不満足でした。ジョディ・フォスターは今まで見た映画の中で一番きれいだったかも。

2008/05/10 10:20

frost

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